ブース:A-04 STマイクロエレクトロニクス株式会社
IoTの普及拡大へ
セキュリティや通信関連製品を展示
STSAFE-A100のデモ
STマイクロエレクトロニクスは幅広い分野で利活用が進むIoTの開発支援に力を入れている。高性能マイコンや開発ボードなど幅広い製品群を取りそろえ、IoTの普及拡大に貢献する。
ETW2016ではIoTに欠かせないセキュリティおよび通信に関わる製品を展示するほか、多種多様な用途での効率的な開発を支える開発・評価ボード「Nucleo」や拡張ボード「X―Nucleo」を紹介する。
様々なモノがインターネットにつながるIoTではセキュリティは非常に重要。同社はこのたび、IoT機器へのセキュリティ技術導入を簡略化するセキュアマイコン「STSAFE―A100」を開発した。
同製品は、これまで同社がセキュリティ分野で培ってきたノウハウと技術力を生かし、高度な認証機能とセキュアな通信を提供するターンキーソリューション。
従来、サービス側の仕様に合わせカスタマイズすることが多く、コストアップ要因であったセキュリティ機能を、セキュリティ分野で実績のある汎用的なアルゴリズムや暗号化技術を用いることにより、コストを抑えて導入することができる。
会場では、同製品を搭載した街路灯が正しい認証により点灯するデモを行う。無人で自律的に動作するよう設計されているIoT機器への不正アクセスや情報の盗難、偽造、模倣などから保護する。
通信に関わる製品ではマイコン「STM32」をベースにした長距離無線や顔認証、音声認識などのソリューションを展示。長距離無線では15㌔―20㌔㍍の無線通信を実現する「LoRa」技術とSTM32を組み合わせ、堅ろうな無線通信ネットワークの構築を提案する。
顏認証ソリューションとしては「STM32F4」上で動作する世界最速0・3秒の組込み顔認証を紹介。MEMSマイクとBLE(ブルートゥースローエナジー)チップ、Nucleo、X―Nucleoを用いた音声認識ソリューションでは、音声による楽曲再生などを実演する。
IoT機器の開発期間と開発コスト削減を実現するため、同社ではSTM32をベースとした開発エコシステムを提案している。Nucleoは現在28種、X―Nucleoは23種とラインアップを拡充しており、多様なIoT機器開発のニーズに対応する。会場でも各種ボードを紹介し、幅広いユーザーへの提案を行う。
(電波新聞 2016年7月1日掲載記事より転載)
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