ブース:B-16 イーソル株式会社
スケーラブルRTOSなど紹介
自動運転システムへのeMCOS適用事例を展示する
イーソルは車載向けを主力とするリアルタイムOS(RTOS)を中心にミドルウエア、開発ツールなど組込み技術のトータルソリューションを提供している。
ETW2016では①スケーラブルRTOS「eMCOS」②RTOSにロボット制御フレームワーク「ROS」を対応させた「ROS onMCU」③スマートエネルギーシステム向けソフトウエアプラットフォーム「eSOLSEAP」④高速画像処理技術―を紹介する。
eMCOSは、シングルコアからマルチ・メニーコアプロセッサまでをスケーラブルにサポートしたRTOS。高いパフォーマンスとスケーラビリティに加え、組込みシステムに不可欠なリアルタイム性を両立している。
eMCOSの適用事例として、自動運転プラットフォームを紹介する。名古屋大学と長崎大学、産総研が開発した自動運転ソフトウエア「Autoware」のリアルタイム制御処理をeMCOS上に実装。レーザーレーダー、カメラ、GNSSなどのセンサー情報を統合して周囲の環境を認識・判断し、自律走行を実現する。
ROSonMCUはμITRONなどの組込みRTOSにROSを対応させることで、小規模な組込み機器で豊富なRTOSの機能を利用可能にする。シングルコアからマルチコアプロセッサまで、スケーラブルにアプリケーションシステムを構築可能。豊富なライブラリ群に加え、可視化やデータロギングなど高機能な開発ツールを利用することもできる。
eSOLSEAPはスマートエネルギーシステム向けのソフトウエアプラットフォーム。クラウド連携や状況に応じた電力融通、自律・協調運転の両立など、多種多様な要求により複雑化する自律分散型のEMSなどの開発をサポートするソフトウエアフレームワークを提供する。電力自由化により電力事業に参入した新電力事業者への提案に力を入れており、複数の企業で導入実績もある。
高速画像処理技術としてパートナー企業であるUncannyVisionの「超高速コンピュータビジョンライブラリ」も紹介。ARMのN EON搭載プロセッサに最適で、ADAS向けの画像認識や工場における検査工程の画像認識などに利用されている。
(電波新聞 2016年7月5日掲載記事より転載)
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自動運転システムへのeMCOS適用事例を展示する
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