カンファレンスプログラム

  • ETロボコン モデリングワークショップ
  • RO
RO 11月16日(木) 9:30〜16:00 会議センター3F

ETロボコン モデリングワークショップ

併催イベントとして実施する「ETロボコン チャンピオンシップ」からのワークショップ。モデリングに関心のある方なら、どなたでも参加できます。ワークショップの事前登録は不要です。直接会場にお越しください。

審査総評
09:30〜09:50

2017年のモデルの振り返りと今後の課題

このワークショップでは審査委員と性能審査団が今年の課題の狙いを説明するとともに、今年のモデルの傾向や過去との対比などから分析を行う。この分析に基づき、今後伸ばすべきモデリングのポイントや、参考になるモデルの紹介を行う。各種のコメントやアドバイスを元に参加者が自分たちのモデルを振り返ることで学習効果を高めるのが狙いである。また、来年度に向けて、取り組むべき課題についても触れる。

土樋 祐希

本部審査副委員長

富士ゼロックス株式会社 ソフトウェア開発本部コントローラプラットフォーム第ニ開発部 グループ長

1997年入社。複合機のソフトウェア開発に従事。モデル駆動開発(MDD)ツールを開発に適用し、商品を市場導入した。現在はコントローラソフトウェアのアーキテクトとして活動中。
ETロボコンは2008年に自身が参加。2010年から社内でロボコン活動を立ち上げ、推進。CS大会にてエクセレントモデルを獲得するなどの成果を上げた。2015年から本部審査委員となり、2016年から競技規約策定(主にブロック並べ)にも携わる。2017年本部審査副委員長として活動。

09:50〜10:10

性能審査総評

モデル性能審査では、モデルで語られているソフトウェア設計の内容が、実際の競技でどの程度実現出来そうか?という観点で、制御モデルを中心に審査を行っている。本ワークショップでは、今年のモデリングと競技の傾向を分析し、実現性が説明されているモデルを紹介する。皆さんの設計内容が競技でいかに発揮されるか、を説得力をもって主張するためどのようなポイントを押さえるべきかを考えてみたい。

京増 司

本部性能審査団

2008年から2011年の4年間ETロボコンに参加チームとしてエントリー、そのうち2009年から2011年大会はチャンピオンシップ大会にも挑戦してきた。2014年より東京地区実行委員会において主にモデル性能審査を担当。2016年より本部性能審査団も兼務。

10:10〜10:40

スポンサープレゼンテーション 1

スポンサー様によるプレゼンテーション

10:50〜11:30

要求・分析総評

モノを作る時、ちゃんと「何をつくりたいのか」を考えているだろうか?本年度のモデル審査では、これに関わる、要求モデルと分析モデルの審査に多くの時間が使われた。「開発の目標と、それをどう実現するかについての段階的な記述」を表現する要求モデルと、「ゲームのルールに関する定義と、それを使ったゲームの解き方」を表現する分析モデル、皆さんは満足出来るモデルを構築できただろうか?一緒に「何をつくりたいのか」を考えてみよう。

鈴⽊ 尚志

本部審査委員

株式会社コギトマキナ 代表取締役社⻑

1991年より日本IBM大和研究所にて組込みシステム開発に従事。2002年にモデル駆動型ソフトウェア開発(MDD)による商業製品を日本初出荷。UMLを用いた30品目、50種以上の社内外の製品開発に携わる。2009年よりIBM組込みシステムエバンジェリスト。2012年に「ストーリーのあるモノづくり」をモットーに(株)コギトマキナを設立し現職。他に、IPA/SEC結合系システム・ソフトウェア信頼性基盤推進委員会委員 ・各種学校特命教授、非常勤講師など兼務。
海が好き。

11:30〜12:00

スポンサープレゼンテーション 2

スポンサー様によるプレゼンテーション

ミニワークショップ
12:15〜12:45(1回目)、14:30〜15:00(2回目)

ETロボコン・プライマリークラスのモデル図で期待すること

〜機能モデル、構造モデル、振る舞いモデルで伝えたいこと〜

4つの機能の中からひとつの機能をモデリング対象にしたモデルは、機能/構造/振る舞いの設計モデルを期待しています。プライマリークラス審査方針はモデル開発の基礎の『ソフトウェアの内容をモデルで正しく表現する』でした。これらのモデル図は機能を実現することを伝えるものになっていたでしょうか。チームのモデル図を読みながら確認していきましょう。

林 啓弘

南関東地区審査委員長

アンリツエンジニアリング株式会社 経営推進部 経営企画チーム エキスパート

アンリツエンジニアリング株式会社の技術部門、教育部門、品質保証部門、経営管理部、業務革新推進部を経て、現在、経営推進部に所属。技術部門在籍中は伝送交換、情報端末の開発に従事し、1996年頃から業務にオブジェクト指向開発に取り組み、社内教育に展開。その後、社内情報セキュリティ管理に従事し、2010年から社内技術教育にも併せて携わり、現在に至る。

12:15〜12:45(1回目)、15:15〜15:45(2回目)

指針・解法のモデルとは?

〜分析モデルの3つの視点〜

アドバンストクラスの分析モデルでは、いかにゲームの『有効な解き方を示すモデルになっているか』が評価されます。ここで問われるのは「課題」「指針」「解法」の3つのモデリングです。このうち「課題」のモデルでゲームの本質を捉えるのに対し、「指針」および「解法」に期待されるモデルとは一体どのようなものなのでしょうか。本ワークショップでは、身近な題材を用いた「指針」「解法」モデルの作成事例を紹介し、その位置づけを確認します。その上で改めて、「課題」も含めた3つの視点を整理してみます。

⾼橋 寛之

本部技術委員/性能審査団

⽇本精⼯株式会社 ステアリング技術センター ソフトウェアPLDチーム 副主務

1999年群馬大学工学部情報工学科卒。画像・音声信号処理機器やカーナビゲーションシステムといった組み込みソフトウェア開発に従事する中で、各種モデリング手法の導入・実践を図る。2010年に日本精工株式会社へ入社、現在は電動パワーステアリング(EPS)のソフトウェアアーキテクチャ開発を務める。ETロボコンにはアドバンストクラス初開催となった2014年大会に個人枠で初挑戦し、チャンピオンシップ大会競技部門準優勝、モデル審査部門ベスト・オブ・アプローチ賞を受賞。2015年より北関東地区実行委員、2017年より本部実行委員。UMTP L3モデラー、テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)。

13:45〜14:15(1回目)、15:15〜15:45(2回目)

ステートマシン図:状態の探し方から記法の注意点まで

〜審査員が待っている振舞いのモデル〜

ステートマシン図は、モデル審査においても、以前から振舞いを表現する有用な記法として推奨しています。しかし、利用するチームはごく少数で、誤用が目立ち、活用できているとはいえません。そこで、使い始めるきっかけを持てるよう、イベントやアクションを見つけるコツ、これらを図に表す手順、気をつけたい記法の使い方などを紹介します。みなさんの振舞いのモデリングが変わるかもしれません。ぜひご参加ください。

久保秋 真

本部審査委員

株式会社チェンジビジョン シニア・コンサルタント

北陸先端科学技術大学院大学博士前期課程修了。 日本大学生産工学部非常勤講師。早稲田大学理工学術院基幹理工学研究科非常勤講師。組込みソフトウェア分野におけるオブジェクト指向技術、モデル駆動開発に興味を持つ。 モデリングツールastah*の販拡、コンサルティングの他、オブジェクト指向開発、組込みソフトウェア開発、アジャイル開発、モデル駆動開発などの、コンサルティング、技術教育にも従事。

13:45〜15:00(途中休憩あり)

歴代チャンピオンシップ優勝チームが語るETロボコンへの挑戦

デベロッパー部門アドバンストクラスで、過去に優勝したチームが、失敗を乗り越えどのように優勝にたどり着いたのか、これまでの活動を振り返りながら、その取組みを紹介する。

2015年CS大会競技部門優勝 NiASET(長崎総合科学大学)
2016年CS大会総合優勝 Champagne Fight (リコーITソリューションズ株式会社)

下島 真

九州北地区性能審査団

長崎総合大学 総合情報部 教授

筑波大学物理学系助手を経て現在長崎総合科学大学総合情報学部教授。専門は素粒子物理学実験。フェルミ国立加速器研究所(米国)やCERN(スイス)で大型加速器を用いた高エネルギー物理学実験に参加してきた。長崎に移ってからは無線技術や組込みソフトウェア分野にも研究の場を広げ、地元の造船会社や医療機関との共同研究をはじめ、ロボットを使った情報教育などにも積極的に関わっている。ETロボコンには2009年よりNiASET顧問として参加、2016年より九州北地区実行委員。

堂下 貴弘

北海道地区実行委員

リコーITソリューションズ株式会社 エンベデッドソリューション事業部 北海道開発センター ES第2開発部 第1グループ

リコーITソリューションズに入社後、複合機やIoT製品の組み込みソフトウェア開発に従事。 ETロボコンでは、2011年に初参加、以後2013年〜2016年まで参加してきた。2016年ではCS大会総合優勝を飾る。2017年より北海道地区実行委員として活動。

ガレッジニアトークセッション
13:00〜13:45

ガレッジニア部門の評価と期待

〜何でもありのガレッジニアは何が期待されていて、どのように評価されたのか〜

今年初開催となったガレッジニア部門の各発表内容について「ここをこうすればもっとよい」「審査員はここを評価している」を解説し、ガレッジニアへの期待内容も説明する。来年の参加に向けて方向性が見えるトークを行う。

江口 亨

本部技術委員長

株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ 組込みシステム技術統括部 先行技術開発部 プロジェクト部長

1988年より株式会社 富士通コンピュータテクノロジーズにて、画像処理WS・パソコン向けCD-R・新聞システム・車載電子プラットフォームAUTOSARなどを手がけ、現在はモデル駆動開発ツール開発やアーキテクチャ設計・MBD教育に従事。最近では、慶應義塾大学大学院SDM(ソフトウェア工学)・東海大学の非常勤講師などを兼務。ETロボコン本部技術委員長、水中ロボコン2015 in JAMSTEC 優勝、海洋ロボコン2016 ROV部門準優勝。

小林 靖英

本部運営委員長

株式会社アフレル 代表取締役

第1回から運営委員長を務める「ロボコン社長」。車載コンピュータ・電装品回路修理エンジニアを経て、金融システムエンジニア歴20年。21世紀からは教育支援事業と多くのロボコン企画運営を手がける。 WRO(World Robot Olympiad)国際委員/NPO)WRO Japan理事、ETロボコン本部運営委員長、水中ロボコン2015 in JAMSTEC 優勝、情報処理学会会員、ふくいブランド大使。

モデル&企画書相談所 + クロージングパネル
12:15〜15:45

審査員が交代で相談所を開設。参加者は持参したモデル図をもとに審査員と個別に対話形式で議論し、デベロッパー部門のモデリング、分析・設計、開発技術などの書き方等について、アドバイスを受けることができる。 チャンピオンシップ大会への出場者でなくとも相談を受けられるので、モデリングの初心者や具体的なケースで議論したい場合には効果的である。

【重要】 相談所へ参加の方へお願い
・相談所へお越しの際には、モデル図(紙)または企画書(紙)は各自で準備してください。
・今年も、詳細なフィードバックができるように、各チーム毎に担当審査委員を割り当てることにしました。詳細なフィードバックをご希望のチームは、ぜひ担当審査委員に相談してください。もちろん、例年のように他の審査委員に相談することも可能です。

※チャンピオンシップ大会の出場者でないチームも参加可能です。尚、事前登録は不要です。

※モデリング相談所は12:15〜15:45(ミニワークショップと平行)を予定しています。
参加者は、この間に適宜昼食をお取りください。クロージングパネルは、15:45から開始します。
クロージングパネル終了後に、ETフェスタが開催される展示会場へと移動します。