安全性向上セミナー「基礎コース in 2024」
【安全性向上セミナーの対象者】
聴講対象は、高い安全性が求められる自動車、航空、重機、医療などの産業分野の技術者、安全要求策定者、安全性やセキュリティに関わるプロジェクトマネージャー、品質保証エンジニア、安全性やセキュリティの戦略決定に関わる経営層、関連分野の研究者・教育者および学生を想定しておりますが、安全性に興味のある方々のご参加を広く歓迎いたします。
後援: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)(予定)
AI/IoT システム安全性シンポジウム
主催: 一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)
シリーズ日程
※ 都合により、講師/プログラム内容が変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。
- 開催形式 第1回・第3回オンライン開催 第2回オンサイト開催(PC要持参)
- 予備知識
安全工学に関する一般的な知識ないし業務経験があった方が望ましいが、必須ではない。
- 習得できる知識
- ・安全の基本と、安全論証の重要性を学ぶ
- ・ソフトウェア集約システム・組込みシステムの安全やセキュリティに関する国際規格を学ぶ
- ・複雑システムのシステムズ理論に基づく事故モデルのSTAMPをベースとした分析手法であるSTPAやCAST を具体的な事例で学ぶ
- 対 象 者
組織(企業、地域団体、学校法人等)において、複雑なソフトウェアを駆使した高度な次世代システムを開発しているエンジニア、または、自動車、航空、鉄道、ロボット、医療の他、安全設計に従事している方。 - 受 講 料
【JASA会員】 第1回・第3回(オンライン開催)3,000円 / 第2回(オンサイト開催)6,000円
【一般(非会員)】第1回・第3回(オンライン開催)6,000円 / 第2回(オンサイト開催)12,000円 - 参考図書
『システム技術に基づく安全設計ガイド』
本セミナーは上記書籍に基づいていますので、お手元にご用意いただくことをお勧めします。
購入サイト https://www.jasa.or.jp/tech/safety-2/ - 開催人数
最低開催人数:各回5名
※第2回オンサイトは10名まで。10名を超える場合は会場の収容人数を超えるためオンライン形式に変更する。 - オンサイト開催場所 組込みシステム技術協会 本部事務局(東京都 八丁堀)
システム理論で探るこれからの安全対策 ~STAMP/STPAの活用~
- 13:00~オープニング
- 13:00~「安全の基本」 講師:(株)村田製作所 小水 元 氏
- 13:30〜【基調講演】「STAMP/STPA手法とは何か‐コミュニケーションにかかわる事故を防止するために」
講師:早稲田大学 教授 小松原 明哲 氏 - 14:25〜【招待講演①】「システム理論による安全工学~想定外にきづくための思考法STAMP~の解説」
講師:株式会社BIPROGY 福島 祐子 氏 - 15:20~【招待講演②】「STAMP/STPA導入の取り組み紹介」 講師:株式会社タダノ 三好 圭 氏 / 林 洋幸氏
- 16:15〜「Safety&Securityの国際規格の動向」 講師:国際規格開発会議エキスパート委員 竹市 正彦氏
セミナー概要
Society5.0の時代における安全設計の基本(これまでと変わる部分と変わらない部分)について事故事例や公規格の遷移を交えて解説するとともに、IEC61508を始めとしたSafetyの国際規格、IEC62443を始めとしたSecurityの国際規格の最新動向について話しをします。
また、安全要求分析手法STAMP/STPAを、非エンジニアながら、STAMPエキスパートから学んだ企画担当メンバーの、STAMP/STPAの理解、応用などの深化の過程について、メンバーを送り出したプロジェクトのリーダーから、実際の体験に関する講演を予定しています。
- 「安全の基本」(小水)
AI・IoT時代の大規模で複雑なシステムに対する安全設計はどうあるべきか?安全の理念から、安全分析の背景、リスクアセスメントの原則、安全論証や安全規格を理解し使っていく上で必要となる安全の基本的な考え方を事故の事例を交えて解説します。また、近年、課題となっている生成AIに係る安全についても触れます。 - STAMP/STPA導入の取り組み紹介」(三好)
STAMP/STPAの重要性と必要性について、導入経験と実務者の観点から以下について、お話します。建設機械というニッチな業界においても、「安全」に関して、従来の手法FMEAやFTAではもう対応できない時代になっていると考えられます。 - 「Safety&Securityの国際規格の動向in2023」(竹市)
機能安全の基礎規格、鉄道やサイバーセキュリティ、信頼性関連の国際規格の準拠ポイントを解説するとともに、機能安全やサイバーセキュリティの国際規格の最新動向について紹介します。
第1回(2月19日開催分) お申込みフォーム
* お申込みと同時に受講料はクレジットカード(VISA, Master, AMEX)決済されます。
* 入力した情報はJASA組込みシステム技術協会、株式会社EventHub(システム運用委託先)で管理いたします。
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第2回 事例で学ぶSTAMP/STPA (入門編)ハンズオンセミナー(2月26日)
※PCを使用しますので、ご持参下さい。
- 10:00~オープニング
- 10:05〜 「STAMP/STPAとは? ~列車ドアの事例~」
「とりこ検知システムの分析事例」
「最近の事故に関する分析の可能性について」 講師:システム安全コンサルタント 三原 幸博 氏 - 13:30~17:00「STAMP/STPA入門事例 ~ハンズオン~」
講師:(独)情報処理推進機構(IPA)石井 正悟 氏
TA(Teaching Assist):システム安全コンサルタント 三原 幸博 氏
セミナー概要
開発対象システムだけでなく、人や組織を含んだ複雑なシステム全体の安全分析にはSTAMP/STPAのような方法論が欠かせません。STAMP/STPA初心者が勘違いしやすい点・理解し難い点についてのポイントを具体的な事例を活用しSTAMP/STPAの手順に沿って解説します。
- 「STAMP/STPAとは? ~列車ドアの事例~」(三原)
STAMP/STPAの概説(誕生の背景と狙い、分析の考え方)、安全性解析から対策立案までの流れを簡単な事例を通して解説します。 - 「とりこ検知システムの分析事例」(三原)
複雑システムの安全設計法として期待されているSTAMP/STPAの理解には、具体的な分析事例が欠かせません。鉄道の踏切内での「とりこ」を検知し列車を停止するシステムは実際にも用いられていますが、その運用が不十分で事故に至った実例もあります。これをSTAMP/STPAという方法論で分析するとどう役立つのかという視点も含めた講演を行います。 - 「最近の事故に関する分析の可能性について」(三原)
羽田航空機に関する事故調査委員会の報告を取り上げ、安全分析の網羅的なアプローチを試みます。 - 「STAMP/STPA入門事例 ~ハンズオン~」(三原/石井)
STAMP/STPA の分析手順を、例題を使って解説します。実際に分析していく流れを Q&Aを挟みながら具体的に実行することで、演習に近い形で理解を深めることができます。
第2回(2月26日開催分) お申込みフォーム
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第3回 事例で学ぶSTAMP/STPA/CAST(中級編) (3月5日)
- 14:00~オープニング
- 14:05〜「システミック思考による複雑システムの安全分析STPA」 講師:会津大学名誉教授 兼本 茂 氏
- 15:00〜「複雑システムにおけるシステミック思考に基づく事故因果分析法CAST」
講師:仙台高等専門学校 岡本 圭史氏 - 16:00〜「STAMP/STPAの自動車関連規格への対応 -ISO26262, ISO21448への適用、拡張、統合分析の紹介」
講師:仙台高等専門学校 岡本 圭史氏
セミナー概要
STAMP/STPAの基本からさらに踏み込み、実際の現場で使いこなすための課題やその課題を克服する工夫の有効性について、産業界のニーズに即したいくつかの具体的な事例を通して理解してもらいます。また、最近注目されている性能限界やミスユースに関する規格(SOTIF)との関係も、具体的事例を通して理解してもらいます。
- システミック思考による複雑システムの安全分析STPA(兼本)
組織・人・コンピュータソフトウェア・機械からなる複雑システムは、通信技術の進展とともに.相互につながって多様なサービスを提供するようになりつつある。そこで起こる創発的(想定外)事故は、従来のFTA、FMEA、HAZOPのような還元論的な安全分析法だけでは防ぎきれない。これに対するパラダイムシフトとして、システミック・アプローチによる安全分析法STAMP/STPAに注目が集まっている。そこでは、抽象化・階層化した安全制御構造図に基づいた損失シナリオの抽出が行われ、最終的にシステムへの安全要求が識別される。その手順は一見簡単に見えるが、抽象化と階層化の意味を十分に理解しないと期待する成果が得られない。そこで、具体的事例を交えて、この意味を解説するとともに、手法の中で定義されていないリスク評価の方法論についても具体的方法を提案する。 - 複雑システムにおけるシステミック思考に基づく事故因果分析法CAST(岡本)
組織・人・コンピュータソフトウェア・機械からなる複雑システムは、相互につながって多様なサービスを提供するようになりつつある。そこで起こる創発的(想定外)事故は、機械の故障といったものだけでなく、人や組織の過誤的行動やソフトウェアのバグまで含んだ複数の要因で引き起こされていることが多い。このような複雑システムの事故原因の分析と再発防止の対策を考える方法論として、システム理論に基づく事故モデルSTAMPとそれに基づく分析法CASTが提案されたが、CASTの手順の複雑さ等の課題が残る。本稿では、CASTの改善案を提案し、実際に起こった事故に対するCAST分析を通してCASTの有用性を検討し、システムの機能と安全の構造を抽象的・階層的に可視化し、体系的な事故の再発防止策の検討にCASTが役立つことを示す。 - STAMP/STPAの自動車関連規格への対応 -ISO26262, ISO21448への適用、拡張、統合分析の紹介-(岡本)
STAMP/STPAは近年の複雑・複合化されたシステムに適したハザード分析手法であり、様々な分野で適用されている。
他方、各分野の規格に対応するためには、各規格が要求する成果物を導出する必要があるが、STAMP/STPAはハザード分析手法であり、リスク評価に対応していない。このような課題に対応するため、STAMP/STPAの拡張が提案されている。
本講演では、自動車関連規格として、ISO 26262とISO 21448のSTAMP/STPAが対応する部分を解説し、これらの規格へのSTAMP/STPAの適用、拡張や統合分析について紹介する
第3回(3月5日開催分) お申込みフォーム
* お申込みと同時に受講料はクレジットカード(VISA, Master, AMEX)決済されます。
* 入力した情報はJASA組込みシステム技術協会、株式会社EventHub(システム運用委託先)で管理いたします。
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