デバイス WG

[デバイスWG 主査]

吉田 耕司

アイ・マーキュリー株式会社

1.活動概要(2022年度の事業方針)

かつて組込みハードウェアが関わる市場は半導体やデジタル家電等の隆盛で勢いがあったが、今や殆んどコモディティ化し、また海外に押されて国内開発の規模が縮小した。
その影響もあってか特に中小の請負のハードウェア技術者の需要が停滞しているように思われる。
そこで、このIoT時代において中小企業のハードウェア技術者はいかにあるべきかを検討して、中小企業のハードウェア技術者に役立つ情報を発信することを基本方針にする。

(1)設計・開発フェーズだけを請負うのではなく、製品あるいはサービス全体に業務範囲を広げるスキルを検討する。

(2)IoTのハードウェアには独特の技術要素がある。例えばセンサー、無線通信、電池駆動、省エネ動作、耐候性等は、個々を見ると特に目新しくはないが、 IoT 端末には必ず備えていなければならない技術要素である。
しかし、それら全てに対応するには社内リソースやコスト、開発期間等が原因で機会を失う可能性がある。
そのような IoT 時代において「ある程度標準的な技術」でありながら中小では共通の技術課題となっている問題を取り上げて、押さえるポイントや構成図などをまとめて設計の参考になる情報を発信する。(新規開発ではなく使いこなす技術情報)

2.達成目標(完了条件)

(1)お客様の曖昧な要求から本質的要求を抽出し、製品(サービス)の開発計画が立てられるまでを標準化する。
そのためにソフトウェア、ハードウェア、サービス等の関連部署と共創できるしくみを検討して構築する。>システム・アーキテクト

(2)技術課題というのは年々新しく発生するのでゴールが無いのかも知れない。そこでエッジ側に範囲を限定して、年2つ程度を検討してまとめ、情報発信する。

3.1年目の目標

(1)体験設計のワークショップを通して、お客様の曖昧な要求から本質的要求を抽出できるようになること。
(2)皆が共通して持っている、予想される、または興味がる技術課題を洗い出し、初年度としてテーマを2つ程度に決める。それをチームに分かれて検討してレポートにまとめる。(最新でなく既知の情報をまとめる。自社の機密にならず、技術者として手弁当で勉強したいテーマで、且つ知らない人にとっては役立つ情報)

4.各事業計画

【事業№1】委員会開催
事業目標を達成するためのPDCAを回す
年10回を目処に全体会議を開き進捗を管理する。都度チームに分かれて課題を持ち帰り、活動した内容を報告して皆で検討する。

【事業№2】共創開発の仕組みづくり
共創してシステム・アーキテクトできる仕組みづくりの1年目
共創のキーワードになる本質的要求を明確にすることと、共創を実現する課題出し。

【事業№3】組込みハードウェアの技術調査
IoT時代のハードウェア技術者が知っておくべき共通の技術課題をまとめる
取り敢えず2テーマとするが半期で評価して増やす。
既存の情報をまとめることが主だが、参考回路提出、できれば実験・評価までを実施したい。


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