日本プラグフェストは、市場に自社製品を展開しようとしているメーカーに対し、他社製品との相互運用性を確実にさせるための技術イベントです。
近年インタフェース規格は、PCI Express、USB やIEEE1394など高速化が進み、また HDMI、ThunderBolt などメディア向けインタフェース規格も数多く策定され実用化も進められています。更に規格のバージョンが頻繁に改定される中、応用製品メーカ間の機器同士で接続不具合が解消されないという問題が目立ちはじめております。この問題を解決するため、応用製品を開発した企業はその責任において、膨大な技術工数をかけて出来うる限りの確認を行ってきましたが、網羅的な検証を困難にしておりました。
プラグフェストとは、上述の様なインタフェース規格を持つ応用製品メーカが自主的に自社製品と他社製品の相互運用性(インターオペラビリティ)を確実なものにさせ、不具合解消や品質の向上を目的とした技術イベントの総称です。しかしながら、過去のプラグフェストは、中心企業の呼びかけで開催されるなど、参加企業の偏り、運営の中立性が指摘されるに至っております。
このため JASA は、中立団体として、会員企業ならびに各種インタフェース規格に対応した応用製品を開発している企業向けに、相互接続性の向上を目的とした技術イベントを開催することを決定いたしました。幅広い呼びかけを行い、中立的運用を目指すことにより、メーカが最終ユーザにとって高品質で安心・安全な応用機器を提供するための環境を準備いたします。
同一インターフェース規格での他社製品との相互運用性を確実なものにして、不具合解消や品質の向上を目的としています。
参加メーカは、ソース機器、シンク機器、リピータ機器、ケーブルメーカに分かれ、各々の自社製品を持ち寄って他社製品との接続を行うことで、通信・映像・音声・暗号化認証において、規格に定められた方式に基づいて安定的な接続がなされているかを確認します。
また、参加メーカ全体の品質を向上させるため、接続において、日本プラグフェスト独自の試験項目を策定し実施しています。
■ テスト対象
・シンク機器(TV、プロジェクタ等)
・ソース機器(BDプレーヤ、携帯電話、STB等)
・リピータ機器(AVアンプ、セレクタ等)
・ケーブル機器(アクティブケーブル等)
■ 試験方法
▼ 個別試験
・各チーム1対1の試験
・1スロット45分
▼ システム試験
・シンク、ソース、リピータを複数介した試験
・1スロット90分
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