安全性向上委員会主催セミナー

安全性向上委員会の活動方針の1つである、「機能安全、情報セキュリティに関して、技術動向の調査・研究を行い、成果は積極的に情報発信していく」に基づき、20年度に引き続き、21年度も安全設計に係るセミナーを実施する。
また、コロナ過の収束が見通せない状況であると共に、場所や時間の制約で参加が難しかった人たちにも参加してもらえるようにオンライン形式とする。


IoT時代の安全設計の基本/Safety&Securityの国際規格の動向

•13:30-14:00
「安全の基本」
講師:株式会社村田製作所 小水 元

•14:00-14:30
「Safety&Securityの国際規格の動向」
講師:株式会社UL Japan 竹市 正彦

•14:30-15:00
「システム思考で考える複雑システムの安全設計ガイド~事例で学ぶSTAMP/STPA~」
 講師:会津大学名誉教授 兼本 茂
 副講師:IPA 石井 正悟

概要
 AI・IoT時代に開発・運用するシステムは大規模で複雑になり、特に、人間と機械の相互作用がより複雑化し、従来の安全解析法(FMEA、FTAなど)や安全規格(IEC61508など)では、複雑システムの安全設計・評価に対応することが難しい。複雑システムの安全設計では、システムを抽象化と階層化を通してステークホルダー間で共通の安全機能に対する理解を得たうえで、安全要求を導出することが一番重要になる。その基本はシステム理論であり、従来のコンポーネント故障が事故を引き起こすという考えから、故障がなくとも事故が起こるという新しい考え方を受容することから始まる。具体的には、STAMP理論で提唱されている、コンポ―ネント間の相互作用の欠陥が事故を引き起こすという複雑システムの安全の考え方を学ぶ。

セミナー詳細

1 日時
  2021年 11月 30日  13:30-15:00(90min)

2 開催形式
オンライン形式(※Cisco WebEXを使用)

3 予備知識
安全工学に関する一般的な知識ないし業務経験があった方が望ましいが、必 須ではない。

4 習得できる知識
  安全の基本と、安全論証の重要性を学ぶ
ソフトウェア集約システム・組込みシステムの安全に関する国際規格を学ぶ
複雑システムのシステムズ理論に基づく事故モデルのSTAMP/STPAを、
具体的な事例で学ぶ

5 対象者
組織(企業、地域団体、学校法人等)において、複雑なソフトウェアを駆使
した高度な次世代システムを開発しているエンジニア、または、自動車、
航空、鉄道、ロボット、医療の他、安全設計に従事している方。

6 配布資料
セミナー終了後、アンケートに回答いただいた方は講演資料をダウンロード可能

7 参加費
無料

8 開催人数
50名

参加申込み

会員参加費:無料
申込フォーム:https://forms.gle/rNA3BCYLfSFzWXbw9

お問合せ先

 JASA事務局 (樋口)  E-mail resistration@jasa.or.jp