安全性向上セミナーシリーズ
“Society5.0 for SDGs” の実現を支えるSafety&Securityの設計とは
安全性向上委員会は活動方針の1つである、「機能安全、情報セキュリティに関して、技術動向の調査・研究を行い、成果は積極的に情報発信していく」 に基づき、安全設計に係るセミナーを実施します。 昨年11月にSafety&Securityの国際規格の動向やSTAMP/STPAの事例を交えた複雑システムの安全設計についての『入門コース』を開催し多くの方に参加いただきました。
今回は、事例を交えた新たなコンテンツを多数追加など、入門コースより、より深く解説していくことで、参加者の現場で役に立つ『総合コース』を開催します。
シリーズ日程
開催形式 オンライン形式予備知識 安全工学に関する一般的な知識ないし業務経験があった方が望ましいが、必須ではない。習得できる知識 安全の基本と、安全論証の重要性を学ぶ ソフトウェア集約システム・組込みシステムの安全やセキュリティに関する国際規格を学ぶ 複雑システムのシステムズ理論に基づく事故モデルのSTAMPをベースとした分析手法であるSTPAやCAST を具体的な事例で学ぶ 対 象 者 複雑なソフトウェアを駆使した高度な次世代システムを開発しているエンジニア、または、自動車、航空、鉄道、ロボット、医療の他、安全設計に従事している方。受 講 料 【JASA会員】2,000円/1回 【一般(非会員)】3,000円/1回 * 受講したい回を選択・申込でください。複数回受講による割引きはありません。参考図書 『システム技術に基づく安全設計ガイド』 本セミナーは上記書籍に基づいていますので、お手元にご用意いただくことをお勧めします。 購入サイト https://www.jasa.or.jp/tech/safety-2/ 開催人数 20名/回(※最低開催人数:5名/回)
【第1回】安全の基礎と国際規格 (2月16日) 終了
オープニング 14:05〜「安全の基本」 講師:(株)村田製作所 小水 元 氏 14:55〜「安全関連の国際規格1」 講師:(株)UL Japan 竹市 正彦 氏 15:40〜「安全関連の国際規格2(Securityの動向)」 講師:(株)UL Japan 竹市 正彦 氏 16:20〜「国際規格の今後の動向」 講師:(株)UL Japan 竹市 正彦 氏
小水 元
竹市 正彦
セミナー概要
「安全の基本」 AI・IoT時代の大規模で複雑なシステムに対する安全設計はどうあるべきか?安全の理念から、安全分析の背景、リスクアセスメントの原則、安全論証や安全規格を理解し使っていく上で必要となる安全の基本的な考え方を事故事例を交えて解説する。
第1回(2月16日開催分) お申込みフォーム
JASA会員と一般非会員のお申込みフォームは異なります。
* お申込みと同時に受講料はクレジットカード(VISA, Master, AMEX)決済されます。 * 入力した情報はJASA組込みシステム技術協会、株式会社EventHub(システム運用委託先)で管理いたします。 ・株式会社EventHubの利用規約 ・プライバシーポリシー ・一般社団法人組込みシステム技術協会のキャンセル等の取扱い ・プライバシーポリシー
JASA会員専用の申込フォーム です。参加費2,000円/人(税込) [JASA会員企業一覧]
一般(非JASA会員)専用の申込フォーム です。参加費3,000円/人(税込)
【第2回】事例で学ぶSTAMP/STPA (3月2日) 終了
オープニング 14:05〜「とりこ検知システムの分析事例」 講師:システム安全コンサルタント 三原 幸博 氏 ・ (独)情報処理推進機構(IPA)石井 正悟 氏 15:00〜「EPBシステムの分析とリスク評価」 講師:会津大学名誉教授 兼本 茂 氏 16:00〜「SOTIF(ISO21448)とSTPAの比較」 講師:会津大学名誉教授 兼本 茂 氏
セミナー概要
とりこ検知システムの分析事例 複雑システムの安全設計法として期待されているSTAMP/STPAの理解には、具体的な分析事例が欠かせません。鉄道の踏切内での「とりこ」を検知し列車を停止するシステムは実際にも用いられていますが、その運用が不十分で事故に至った実例もあります。これをSTAMP/STPAという方法論で分析するとどう役立つのかという視点も含めた講演を行います。 EPBシステムの分析とリスク評価 複雑システムの安全設計法として期待されているSTAMP/STPAを、具体的な事例としてEPB(電気式パーキングブレーキ)システムをとりあげ、現場で用いるための課題、特に、リスク評価法との関係を中心に説明します。 SOTIF(ISO21448)とSTPAの比較」 複雑システムの安全を考えるとき、SOTIF(ISO21448, Safety of the intended functionality)という考え方は欠くことができません。そこでは、最先端の技術に基づいて実現する機能の性能限界やそれを使う人間のミスユースなどを考慮していますが、国際規格として分かりにくいものでもあります。これを、STAMP/STPAという安全設計法と比べることで理解を深めます。
第2回(3月2日開催分) お申込みフォーム
JASA会員と一般非会員のお申込みフォームは異なります 。
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【第3回】安全とセキュリティ (3月9日) 終了
オープニング 14:05〜「STAMPモデルによる”Security informed safety”の分析例」講師:仙台高等専門学校 岡本 圭史 氏 15:00〜「STPA-secの概要」 講師:仙台高等専門学校 岡本 圭史 氏 15:40〜「組込みシステムセキュリティ委員会の活動」 講師:組込みシステムセキュリティ委員会 副委員長 牧野 進二 氏 16:40〜「デジタル田園都市実現と組み込み向け暗号技術の紹介」講師:株式会社 エイチアイ 鈴木 隆元 氏
セミナー概要
STAMPモデルによる「Security informed safety」の分析例 STPAのセキュリティ拡張は提案されているが紹介事例は少ない。またセーフティとセキュリティが相互に関連するケースを分析する場合、「セキュリティ侵害がセーフティを脅かすケース」に着目することが多い。本講演では、このケースを扱うため、あらゆるケースを分析可能な統合分析法ではなく、Bloomfieldらが提案したSecurity-Informed Safetyに基づきSTPA拡張SI-STPAを提案し、その適用事例を紹介する。 STPA-secの概要 様々なシステムが別のシステムと接続されるようになり、セーフティだけでなく、セキュリティに関する分析を実施することが求められている。他方、システム理論に基づくハザード分析手法STAMP/STPAは、セキュリティに関する分析手法ではないが、システムを全体的に分析対象にでき、国際規格でも参照されるなど、注目を浴びている。そこで本講演では、STPAのセキュリティ拡張であるSTPA-Secについて紹介する。 デジタル田園都市実現と組み込み向け暗号技術の紹介 近年、Society5.0 の進化として、デジタル田園都市国家構想、スーパーシティ構想が提唱、推進されています。行政サービスや移動、交通、防災など、さまざまなサービスを APIにより相互連携させる一方で、そのようなサービス実現のためにはさまざまなデータの収集・提供が求められます。本セミナーではデータの収集を行う組み込み機器に着目し、必要とされる暗号技術、軽量暗号、秘密分散について述べます。また、近年注目を集めるデータを暗号化したまま計算を行う秘密計算についても紹介します。
第3回(3月9日開催分) お申込みフォーム
JASA会員と一般非会員のお申込みフォームは異なります 。
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一般(非JASA会員)専用の申込フォーム です。参加費3,000円/人(税込)
【第4回】事例で学ぶSTAMP/CAST (3月16日) 終了
オープニング 14:05〜「事故から多くを学ぶための分析手法CASTの紹介~CAST HANDBOOKをベースに~」 講師:日本ユニシス(株) 福島祐子 氏 15:10〜「シーサイドライン事故のCAST分析」 講師:仙台高等専門学校 岡本 圭史 氏 16:05〜「独居世帯見守りのためのIoTシステムの事例」 講師:会津大学名誉教授 兼本 茂 氏
セミナー概要
シーサイドライン事故のCAST分析 システム理論に基づく原因分析CASTの工程は複雑であり、一般に分析手法を理解するには事例ベースで考えることは有効である。そこで本講演では,CASTを簡易化したCompact CASTを紹介し,Compact CASTを用いたシーサイドラインでの事故を分析した事例を紹介する。また、CASTへの理解を深めるため、分析過程で得られた知見を共有する。 独居世帯見守りのためのIoTシステムの事例 複雑システムの事故では、その原因究明だけでなく、事後の対策、特に、幅広い目で見た再発防止策(水平展開)が大切になる。本講演では、実際に起こった失敗事例を参考に、STAMP/CASTという方法論が、具体的にどのように事後の再発防止策の立案に役立つかを説明する。システム理論という考え方を用いることで、起こった事故に対する対策だけでなく、将来起こりうる事故の防止策や安全責任のあり方についても大切な知見が得られる。
第4回(3月16日開催分) お申込みフォーム
JASA会員と一般非会員のお申込みフォームは異なります 。
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