コモングラウンド委員会

委員会活動 技術本部

コモングラウンド委員会

[コモングラウンド委員長]

國井 雄介

㈱クレスコ

 

■コモングラウンド委員会設立の背景
当委員会は、2015年5月に「IoT技術研究会」として発足し、2022年度まで「IoT技術高度化委員会」として、IoTシステムおよびサービスに関するシステム構築や要素技術について、エッジ(組込み)視点から議論・検討を重ね、その結果を情報発信し続けてまいりました。
しかし、IoTは徐々に生活にも定着してきていることから、当委員会ではIoT以上の新たな技術の調査・研究に着手しました。
新たな技術として、デジタルツインやメタバース、シュミレーションなどにも着目し、調査・研究を進めてきました。その中で、将来的に人とロボットが協調動作をするSociety5.0の実現に向け、コモングラウンド(※1)というアプローチが非常に有用であることがわかりました。
そこで、2023年4月に当委員会は、名称をIoT技術高度化委員会からコモングラウンド委員会と改称し、エッジ(組込み)視点から、デジタルツインやシミュレーションを活用して、今後予想される課題の解決方法について研究し、情報発信を進めていくこととしています。

※1コモングラウンド(Common Ground)とは
京都大学名誉教授の西田豊明氏が提唱した人間社会と人工知能がともに依拠できる共有基盤を指す「コモングラウンド」を、東京大学生産技術研究所特任教授の豊田啓介氏が現実の都市空間においてモノ(フィジカル)と情報(デジタル)が重なる共通基盤として再定義し、各種機関・企業と連携しながら実証実験や体系化を進めています。

東京大学生産技術研究所 5部 豊田研究室:https://commonground.iis.u-tokyo.ac.jp/
コモングラウンド・リビングラボ:https://www.cgll.osaka/

 

1.活動概要(2025年度の事業方針)

本委員会は、Society5.0を実現するための、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を融合させたデジタルツインおいて、インフラ協調型のロボット制御における、エッジ側の(センサ、アクチュエータ、ロボット等)の必要条件や技術的課題を調査研究し、得られた成果や課題解決に向けた提案などを外部へ情報発信する。
実際にJASAデジタルツインデモ環境を作成し、実証実験を行い、インフラ協調型ロボット制御のためのデジタルツイン環境を実現するための、技術調査、課題解決方法を検討する。デジタルツインのユースケースは様々であるが、まずは、工場(スマートファクトリー)をターゲットとする。                
検討結果を活用し、会員企業はもとより業界団体と相互連携し、「共創によるビジネスの実現を図ること」を達成目標とする。
また、会員企業からの課題について、解決策を検討するとともに、企業、業界団体とのマッチングを実施する。                                             

① ドローンWG 

⇒ ドローンを利用したサービスの検討、ビジネスモデルの提案など
② スマートライフWG 

⇒ 現状、エモーションフラワーやハッピーミラー等エモーションをトリガにしたQOL向上の活動を実施。

2020年度から2022年度のコロナ禍でのWEBベースでの活動経験を踏まえて、リモートでの活動が可能となった。これにより、大阪のみならず名古屋、福岡などの展示会を活用し、活動紹介を通じて、メンバーや連携団体を広く全国に求める活動を展開する。

 

2.達成目標(完了条件)

 本委員会は、ビジネスマッチング・共創の場の提供を基本とし、活動内容を広く周知し、会員企業はもとより業界団体の相互連携から、「共創によるビジネスの実現を図ること」を達成目標とする。

 

3.2025年度の活動

情報発信活動の継続
(1)JASA HPでの活動内容の掲示
(2)EdgeTech+展示会やセミナーでのデモ展示、講演、パネルディスカッションなどの実施
(3)業界団体との情報交換、有識者との勉強会の実施。
(4)JASA会員企業を含めた、委員会活動メンバーの募集。
(5)JASAデジタルツインデモ環境を実ユースケースに適用、課題検討。
(6)デジタルツインの組込み視点でのガイドライン策定
(7)共創プロジェクトの実現

 

4.各事業計画

【事業№1】委員会開催
活動計画、進捗状況の確認
・年6回程度の開催
・有識者を招いたセミナー&勉強会
・各種IoT団体との連携

【事業№2】EdgeTech+WEST2025
委員会及びWGの活動を周知し、会員・活動メンバー、連携団体を募る。
・ブース展示:コモングラウンド委員会の紹介、パネル作成、資料配布など
・IoTセミナー、パネルディスカッションの企画・実施

【事業№3】EdgeTech+2025
委員会及びWGの活動を周知し、会員・活動メンバー、連携団体を募る。

・ブース展示:コモングラウンド委員会の紹介、パネル作成、資料配布など
・IoTセミナー、パネルディスカッションの企画・実施

【事業№4】九州ものづくりフェア
委員会及びWGの活動を周知し、会員・活動メンバー、連携団体を募る。
・ブース展示:コモングラウンド委員会の紹介、パネル作成、資料配布など
・セミナー、パネルディスカッションの企画・実施
・JASA九州支部との連携

【事業№5】JASAデジタルツインデモ構築
箱庭を活用したインフラ協調型ロボット制御のためのデジタルツイン環境の構築。
・インフラセンサーで取得した情報をバーチャルに反映させる技術の調査
・実ユースケースに適用するめの技術検討
・デモ環境を利用した技術課題の解決策の検討、実験


委員会概要

① ドローンWG =ドローンサービスの検討、ビジネスモデルの提案

② スマートライフWG =エモーション駆動サービスの検討

お知らせ

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*詳細はこちら
*問合せ先⇒ jasainfo@jasa.or.jp (JASA事務局・技術本部担当)

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