シングルコアからマルチ・メニーコアまでスケーラブルにサポートするリアルタイムOS「eMCOS」の適用事例として、ROS（Robot Operating System）をベースに構築された自動運転用OSS「Autoware」を使った自動運転プラットフォームをご紹介します。Autowareは名古屋大学、長崎大学、産業技術総合研究所が開発した自動運転システム用ソフトウェアです。レーザレーダ、カメラ、GNSS等のセンサ情報を統合して周囲環境を認識・判断し、自律走行を実現します。eMCOSが提供する分散コンピューティング環境は、自動運転が要求する高度な情報処理能力とリアルタイム性能を両立するだけでなく、機能拡張に柔軟に追従するスケーラビリティ、および組込み機器に必要とされる高い電力効率と信頼性を実現することができます。
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家庭用ビデオカメラから取得した映像を、eT-Kernel上で動作する超高速コンピュータビジョンライブラリによって高速処理し、モニタに出力表示するデモを実演します。eT-Kernelは、国産OSとしては初めて自動車向け機能安全規格 ISO 26262 ASIL Dおよび産業機器向け機能安全規格 IEC 61508 SIL 4のプロダクト認証を取得しました。今回のデモで使用するARM Cortex-A9コア搭載「RZ/A1H」などのルネサス社製CPUをはじめ、i.MXシリーズ、アルテラSoC、Zynq-7000 AP SoCなど、幅広いCPUをサポートしています。
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eSOL SEAPは、多種多様な要求により複雑化する自律・分散型の環境マネジメントシステムやパワーコンディショナーの開発をサポートするソフトウェアフレームワークです。PV（Photovoltaics：太陽光発電）、バッテリーを系統連系させたシミュレーション環境上で電力制御を行い、各種電力情報をリアルタイムに「見える化」するデモを実演します。PV、バッテリーの電力で系統電力を単純に補うのではなく、クラウドから数時間先までのPV発電量予測値などの情報を取得し、各パワーコンディショナーに対して個別に制御指示を行います。これにより、効率よくピークカット、ピークシフトを行い、再生可能エネルギーを有効利用することが可能です。本デモにおいては一軒の住宅の制御を行っていますが、eSOL SEAPではこのような住宅を複数棟連系させることが可能です。
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