登場人物 |
中山 正(男:82歳) 中山 はる(女:78歳) 中山 真司(男:50歳) 中山 美紀(女:44歳) 中山 大斗(男:8歳) |
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家族構成 | 老夫婦 | |
居住地域 | 愛知県名古屋市 | |
住 居 | 一戸建て | |
ペルソナ/ シナリオ |
中山はる(78歳)は夫の正(82歳)と二人暮しをしている。サラリーマンの夫を支えながら、3人の子供の習い事や生活費の足しになればとスーパーでのパートを続けた。正はかつてはメーカーに勤務し65歳で定年退職をしたが、勤務先の工場が近かったこともあり、退職後も嘱託職員として70歳まで勤めた。 正が嘱託職員を辞めた後は、夫婦ふたりで国内旅行を楽しんだ。子供が生まれてからというもの、家事にパートに明け暮れていたから、自分達へのご褒美にと、とても楽しく充実して過ごすことができた。お城や世界遺産巡りをテーマに全国各地を訪れた。旅行記録を作ろうと写真もたくさん撮りためていた。 ところが、正が75歳を過ぎた頃から認知症の症状が出始めた。次いで自分も糖尿を患った。今は、正の介助をしながら通院している。自分が通院する日は、朝8時から夕方5時まで夫をデイサービスに預けることにしている。朝8時にはデイサービスの迎えが来て夫を見送った後、自分の病院に行く。症状は軽いので、薬を欠かさず、生活習慣や食事に気をつければ大丈夫と言われているのだが、物忘れも増え、正の介助もあるので、自分のことが疎かになりがち。自分の服薬や血糖値の記録、夫の通院や服薬、デイサービスの手配など、記録や毎日のスケジュール管理がたいへん。先日も通院の日に夫のデイサービスの手配を忘れてしまい、クルマも運転できないので、夫とタクシーで移動する羽目になり余計な出費をしてしまった。年も取ったし、病気も抱えて、お互いの不在時や寝ている間に夫や自分に何か起こった時のために備えておきたい。夫が病気になってからというもの、毎日の買い物も負担に感じてきた。足腰もガタがきて一度にたくさんの買い物もできないし、買い忘れや二重買いをすることもしばしば・・。息子家族は他県にいて、ここ数年は盆と正月くらいしか来ていない。仕事や育児に忙しくしているだろうから、余計な心配はかけたくない。何か方法はないものか? 一方、正も認知症を自覚しつつ、週に何度かは頭がスッキリする時もある。そして、はるの負担を少しでも減らせないか悩んでいる。体が動くうちは掃除や洗濯、台所仕事などを手伝い、はるに友達と会う時間を作ってあげたいと思うのだが、はるや息子達が心配してそれすらできない状況、なんとも情けない限りだ・・ |