登場人物 |
香山 春菜(女:25歳) 香山 春恵(女:53歳) 佐野 美恵子(女:56歳) 猫(生後6ヶ月) |
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家族構成 | ひとり暮らし | |
居住地域 | 千葉県 松戸市 | |
住 居 | ワンルームの賃貸アパート | |
ペルソナ/ シナリオ |
香山春菜(25歳)は市立病院で看護師をしている。整形外科病棟の常勤で2交代制なので週に1度は夜勤がある。日勤は8時~17時、夜勤は15時半~翌朝の10時前まで。夜勤の前後でお休みを取るようにシフトが組まれるので、土日お休みできることは殆どない。ひとり暮らしはお金もかかるし、食事や洗濯も母の春恵(52歳)にしてもらえるので、働き始めた頃は実家から通っていた。高校も専門学校も実家から通っていたので、今まで地元から離れたことはない。 看護師の仕事はやはりハード。整形外科病棟はお年寄りが多い。介助が必要で体力も消耗するし、わがままな患者が多くストレスも溜まる。そのうえ夜勤で生活は不規則。夜勤明けは、帰宅後お風呂に入り、お昼食べたら夜ごはんまで寝ちゃうなんてこともしばしば。そんな生活を3年も続けた頃、家族と生活時間が合わなくなり、昨年、病院の近くにひとり暮らしをする決心をした。免許を持っていないので、今、病院へは自転車で通っている。 初めてのひとり暮らし、慣れない家事にとまどうことも多かったが、時間を気にせず自分の好きに過ごせるので、実家にいたころに比べるとストレスも減った。ただ、買い物は面倒。クルマもないし、たまの休みは友達と遊んだり、家でゆっくりしたいから、生活用品の買い物は実家の母がよく利用していた生協とかネット通販を利用している。トイレットペーパーとか、水とか、自転車だと一度に買えないから。でも、日々忙しくしていると、切らしちゃったり、買い忘れちゃったりして、そんな時にはひとり暮らしの辛さを感じる。 最近、猫を飼い始めた。彼氏もいないし、仕事終わって誰もいない部屋に帰るのが淋しくなってきた頃、母親の友人:佐野美恵子(56歳)のところに子猫が生まれたと聞き引き受けた。まだ小さいからかわいくて、家に帰るのも楽しみになった。とはいえ、夜勤もあるし、留守中の猫の様子が気になる。エサを食い散らかしたり、壁やカーテンを破ったり、何か壊したりしていないか、とか。そんな矢先の猛暑。人間が室内でも熱中症になるのだから、猫だってそうかなぁと、さすがに心配になり、今は実家の母に預かってもらっている。せっかく猫と暮らし始めたのに、結局またひとりに戻ってしまった。 |