[大学/研究機関]
日本大学理工学部応用情報工学科は、その教育理念として、ハードウェアとソフトウェアの両分野に精通した技術者・研究者の育成を掲げています。その中で本研究室は組込みシステムの産業応用に関する様々な研究を行っております。今回の展示では、主に鉄道信号システムに関する研究事例を紹介いたします。
●列車間隔や速度を安全に制御するATC(自動列車制御)システムの高機能化を実現するためのデジタル伝送方式の研究を産学連携で行っております。今回の展示では、MATLAB/SimulinkによるCDMA-QAM方式やOFDM方式を用いたシステムのシミュレーションなどを紹介します。
●鉄道の単線区間における踏切制御については、列車方向に応じて制御対象となる踏切が変化するため、列車方向検知が重要となります。この課題に対して本研究室では、踏切制御子の送受信信号の変化に着目した新しい列車方向検知機能を提案しています。今回の展示では、実際の鉄道線区で行った試験結果を示すとともに、組込みデバイスを用いたデモもあわせて紹介します。
●あるコントローラの故障時に冗長系を用いずに残存コントローラの機能を動的に再構成し、系全体の機能を維持する系再構成型システムを提案し、ZigBeeデバイスを用いたワイヤレスセンサシステムへ応用する研究を行っております。今回の展示では、実際のZigBeeデバイスを用いたシステムのデモ展示とともに、鉄道信号システムへの応用例を紹介します。