組込み業界の発展と国内産業の
競争力向上に寄与する製品・サービスを表彰

EdgeTech+ AWARD 2022

受賞企業のスペシャルピッチを見逃し配信決定!

日本の産業に大きな変化の時期がやって来ています。求められるのはイノベーションです。今こそ新たな技術や製品、ソリューションで、日本経済と企業の成長を確かなものにしなければなりません。そしてイノベーションを生み出す産業として、組込み業界にかかる期待は小さくありません。

こうした状況のもと、EdgeTech+ を主催する組込みシステム技術協会は、組込み業界の発展と国内産業の競争力向上に寄与する、優れた組込み技術や製品、ソリューション、サービス、IoT技術を発掘し、その成果と功績を国内外に広く顕彰する「EdgeTech+ AWARD」を開催いたします。

これからの産業の成長を必ずや支えてくれるであろうソリューション最先端を、ぜひその目でいち早くお確かめください。

受賞企業MAP
EdgeTech+ AWARD 2022
受賞社決定
EdgeTech+ 2022の出展社から応募のあった技術、サービス、ソリューションから、次の賞が授与されました。

受賞社一覧

  • Award Logo

    Edge Technology 優秀賞

    たけびし

    三菱電機シーケンサ用 組込みAIソフトウェア

    「安価で簡単」三菱電機シーケンサで始めるエッジAI

    【寸評】シーケンサ(PLC)向けのプログラミングで使われる「ラダー図(ラダーロジック)」から、AI処理を呼び出せる組込みソフトウェア開発支援ツール。シーケンサを用いた制御に、AIを活用した品質予測や故障予知、消耗予測といった機能を組込むことができる。時系列データや振動データを入力データとして深層学習を行う。三菱電機のシーケンサ「MELSEC iQ-Rシリーズ」向けである。推論モデルは(株)クロスコンパス製のAIツール「MANUFACIA」を使ってパソコンで作成する。審査委員会は、古くから使われており、今なお根強い人気をもつラダー図活用の間口を広げた点を高く評価した。AIを活用することで、生産現場やプラントなどにおける制御の性能や精度、付加価値の向上につなげることができる。ラダー図を使い慣れている技術者にとって朗報であり、技術者不足や熟練技術者のスキル継承が叫ばれる産業界の現状にマッチした製品との意見も出た。GUIを使った設定ツールを用意しており、ノーコード・ローコードのプログラム開発環境にも対応している点にも注目した。

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    Edge Technology 優秀賞

    ソシオネクスト

    高性能・低電力のIoTタグ用LSI (SC1330A)

    物流業界のDXを加速する、高性能・低電力のIoTタグ用LSI

    【寸評】RISC-V準拠の32ビットCPUコアを内蔵した無線タグ用LSI。英国のZiFiSenseおよび(株)テクサーと共同開発した。通信にはZETA規格を用いる。アップストリーム送信専用のLSIで、エラー耐性が強く電波利用効率が高いAdvanced M-FSK変調を使う。他通信との干渉防止のために、特定周波数帯の電波の存在を検出するキャリアセンス機能を備える。10mWの送信電力時の消費電力は22mAと低い。3〜5km離れた場合の通信速度は1kbps。32KバイトのROM、4KバイトのRAM、信号処理ユニットなども内蔵する。審査委員会は、オープンソースのISA(命令セットアーキテクチャ)をベースにしたRISC-Vが、実アプリケーションの領域に入ってきたことを高く評価した。組込み業界での注目度が急速に高まっているRISC-Vの現在地を知ることができたとの意見もあった。想定するアプリケーションがモノのトラッキングや環境監視、無人検針などであり、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが本格化する産業界の状況にマッチしている点にも注目した。

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    IoT Technology 優秀賞

    K-Best Technology

    消防士の安全管理システム

    高層ビル、大型商業施設対応、30人の同時位置計測が可能

    【寸評】Super TaiRa方式およびBLE(Bluetooth Low Energy)の無線通信機能、9軸のジャイロセンサー、動画および静止画の撮影機能と送信機能、生体反応探知機能、空気ボンベ残圧監視機能、SOS発信機能を組込んだ消防士向け安全管理システム。ビルなら地下4階から地上40階まで、地中なら3mまでの位置情報を把握することができる。GPSは用いていない。台湾の消防局で実証実験済みで、30人までの消防士の位置を同時に追跡できるという。無線通信に使うSuper TaiRa方式は台湾で開発されたLPWA規格。LoRa方式に比べて誤り率とフェージングロスの低減、電波感度と耐雑音性の向上を図った。審査委員会は、火災現場というヘビーデューティーな環境下での利用にもかかわらず高い安全性を実現している点や、間違いなく存在する社会的なニーズに的確に応えている点を高く評価した。ビルの火災現場ほど使用環境が厳しくないアプリケーションへの横展開に注目する意見も出た。

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    EdgeTech 奨励賞

    Avintonジャパン

    エッジAIカメラ

    AIカメラ メイドイン 横浜

    【寸評】エッジコンピューティングにおけるAI活用を、学習済みの推論モデルを実装したパソコンとカメラで可能にするソリューション。AIを活用した処理をエッジで実行することによって、クラウドを用いる場合に生じるタイムラグ、プライバシーやセキュリティに関する懸念などの課題に対応する。物質検出や異常検知、姿勢推定、転倒検知、侵入検知、物体追跡、物体カウント、視線と表情推定、手の検知、奥行き感知、速度検出、環境音認識などの機能を開発済みで、顧客のニーズや設置現場の環境に応じてソフトウェアをカスタマイズする。USBやMIPIインタフェースをもつカメラやパソコンなどのハードウェアのカスタマイズにも応じる。審査委員会は、エッジにおけるAI活用の裾野の広がりと、本格普及期の到来を感じさせるソリューションである点を評価した。エッジにおけるAIを活用した画像処理や物体追跡、物体カウントなどのアプリケーションには間違いなくニーズがあり、競合も少なくないが、今回の提案はバランスに優れており完成度が高いとの意見も出た。

  • Award Logo

    EdgeTech+ 優秀賞

    エクスモーション

    Eureka Box 人材育成フレーム EBSS(Eureka Box Skill Standard)

    ソフトウェアファースト時代に不可欠な戦略的人材育成フレームワーク

    【寸評】ソフトウェアに重きを置いて事業やプロダクトを開発する「ソフトウェアファースト」時代のエンジニアを育成するための企業向けサービス。従業員が新たな技能を身につける「リスキリング(学び直し)」に向ける。ソフトウェアファースト時代に求められる人材モデルとスキル標準、学習コンテンツとを紐付けし、オンライン学習システムに標準で組み込んだ。スキル標準は、ITSSやETSS、iCDに基づいている。従業員は、学習の進捗状況やスキルの度合いを確認することでスキルアップのPDCAを回すことができる。管理者は従業員全体のスキルの状態を確認し、育成計画や育成ロードマップの作成に生かす。審査委員会は、産業界だけではなく社会的な要請となっているリスキリングのニーズに的確に応えたソリューションである点を高く評価した。人材モデルとスキル標準、学習コンテンツ、オンライン学習システムとをうまく紐付けており、管理者と従業員の双方にとってバランスの良いソリューションになっているところも評価のポイントとなった。

スペシャルピッチ

受賞企業によるスペシャルピッチを実施します。 リアル会場でしか得られない情報もありますので、ぜひこの機会に業界をけん引していく期待も高い次世代の技術・ソリューションとビジネスの潮流を体感ください。

会場:センターステージA

11月16日(水)

11月17日(木)

一次審査結果

審査員一覧 (敬称略)

  • 審査委員長

    山田 敏行

    ETカンファレンス委員会 委員長

  • 副審査委員長

    横田 英史

    ETラボ 代表 コンサルタント 技術ジャーナリスト

  • 審査員

    立本 博文

    筑波大学 ビジネスサイエンス系 教授

  • 審査員

    小澤 拓治

    CQ 出版社 代表取締役

  • 審査員

    中山 俊一

    テクニカル・ライター / EJoint 代表

  • 審査員

    西坂 真人

    アイティメディア株式会社 プロフェッショナル・メディア事業本部編集局 ST編集統括部副局長 兼 統括部長

  • 審査員

    白坂 成功

    デジタル人材イノベーションチャレンジ2022 実行委員長

  • 審査員

    牛山 雅弘

    独立行政法人情報処理推進機構 社会基盤センター 産業プラットフォーム部
    コネクテッドインダストリーズグループ グループリーダー

  • 審査員

    志度 昌宏

    株式会社インプレス DIGITAL X(デジタルクロス) 編集長

  • 審査員

    星 光行

    ETロボコン実行委員会 本部実行委員長 / ETカンファレンス委員会 副委員長

  • 審査員

    渡辺 博之

    一般社団法人組込みシステム技術協会 ET事業本部長

  • 審査員

    武部 桂史

    一般社団法人組込みシステム技術協会 専務理事

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