JASAビジョン2030

業界の変化に対応して、既存事業の修復と再構築を進め、新たな収益事業を具現化していく、必要な御柱としてSDGsにならい『JASAビジョン2030』を策定しました。

「JASAビジョン2030」と「JASA3か年計画」について

   


2030年 あるべき姿

  


JASAビジョンを実現する骨子(2022〜2024)


施策1:JASA展示会の方向性

  1. 概要
    JASAの基盤事業として、成長性のある収益事業として発展させる。
    JASAの収益の柱である展示会事業を強固な収益事業とすべく、新たな展示会としての姿を目指す。
  2. 重点実施項目と実施状況
    1. 応用分野の取込み
       リテールAI、画像認識AIエキスポ 、Open Networking & Edge Days Fall、横浜未来機構、CIAJ、リーン・アジャイルトラック、情報初期学会など協力依頼推進中
    2. 若手来場者の取込み(新たな経済・社会活動を担う若手エンジニアを呼び込む)
       MakerFaireとのコラボで若返りを図る
    3. 業界団体ならではのコンテンツ提供(コミュニティのHUB、産業界や社会課題への提案)
       カンファレンスの充実
    4. 魅力あるオンライン展示会の実現(with コロナを見据えた、オンライン展示とリアル展示との融合化)
       リアル展示への参加企業がこのら以前に戻りつつかる。オンラインは聞き逃し対策へ
    5. 営業力と出展社支援の強化(営業施策の強化で、出展社数の大幅増を実現)
       JASAパビリオン、地方パビリオンなどの推進で参加しやすくする
  3. 想定体制 JASA(ET事業本部・JASA事務局)、NOM

施策2:JASA人材育成事業の方向性

  1. 概要
    1. JASA運営主体としての、あるべき人材育成事業とは(必然性・必要性)
    2. 2030に向けて会員企業から求められる人材育成とは
       組込みスキル標準(ETSS)と連携(IPAとも)し、新しい標準による業界基準を目指す。
       技術者育成だけでなく、管理者・間接部門の育成、経営者・次世代経営者の育成の支援を行う。
       そして、協会の収益部門として、ひとつの柱となるべき事業を目標とする。
  2. 重点実施項目と実施状況
    1. ETロボコン20年で蓄積した教育コンテンツをベースに「ET&IoTコース」を開発・事業化
    2. ETECコンテンツの強化(オンライン化の調査・検討ならびに海外人材向けの英語化の調査・検討)
       R2,R3,R4スリランカ組込みエンジニア教育補助金を活用で充実
    3. 教育コンテンツ整備と研修実施(有料実施ならびに会員外も含めて)
       人材開発x3,人材育成x5計画中
  3. 想定体制
    1. ETEC事業推進委員会
    2. 教育研修コンテンツ事業推進委員会
    3. イノベーションチャレンジ実行委員会とも連携して進める

施策3:サプライチェーンでのセキュリティ委託事業

  1. 概要
     製造業のサプライチェイン全体でのサイバーセキュリティリスクが高まる中、機器開発におけるセキュリティ対策が必須となりつつあり、組込みシステム業界で意識改革と技術対応が急務である。
     JASAでは、課題においてエンジニアのセキュリティ教育による技術力の底上げを行い、また今後求められる国際安全規格への対応における脆弱性診断、認証取得支援などの委託事業の可能性について取り組む
  2. 重点実施項目と実施状況
    1. IPAから譲渡いただいたIoTセキュリティ教材をベースにした有償技術講座の開講および、ETSS/ETECでのセキュリティ試験制度の創出と認定エンジニアの育成
    2. 産業向けを想定した今後のIoT・組込みシステム向けの国際安全規格、認証対応支援の事業化に向けた技術動向調査および、体制整備
       METI、IPAとの協力で有料セキュリティ教育、堅朗性製品調査、暗号形式調査など
  3. 想定体制  サプライチェーンでのセキュリティ委託事業検討会議が推進
          JASA事務局、組込みシステムセキュリティ委員会、人材育成事業本部

施策4:経営者向けプログラム

  1. 概要
     JASA会員企業の経営者にとって必要とされる「知識」、「人脈」、「協創」の場を提供する。 
  2. 重点実施項目と実施状況
     「事業承継」をテーマに講演会、勉強会、懇親会を開催。
     異業種との接触機会を増やすため、会員企業に留めずに内外へ参加を促す。
     WGを新設し、月1回程度の事前準備、ヒヤリング、異業種勉強会などを実施して、経営者向けプログラムを企画し、実施する。
  3. 想定体制 、経営者向けプログラム(トップリーダー倶楽部)

施策5:業界マップとビジネスマッチング

  1. 概要
    1. 目的:組込み業界のユーザー企業からニーズ、シーズを吸上げ、JASA会員企業の新規事業、新製品、事業再構築などにより生まれたビジネスチャンスの営業活動を支援し、ユーザー企業へシステム提案、事業の立上げ支援を実施する
    2. 目指すゴール:
      ①業界振興:経営支援、販売支援(売上増・利益増)、金融支援、事業継承支援、地方活性化
      ②展示会事業の強化:出展社増、会員支援・交流支援、セミナー強化
      ③協会の活性化:会員増、交流活性化と見える化、事業の多様化と収入増、人財育成・経営支援・技術研鑽のハブとして頼られる存在
  2. 重点実施項目と実施状況
    1. 広報委員会関連HPによるビジネスマッチングの場の提供、BJの見直し、メールの活用
    2. アライアンス交流会ET展示会において、オープン イノベーション サミット 横浜開催
    3. 支部主導の地域他団体との連携強化 地方支部と地方団体との連携を推進中(講師派遣等)
  3. 想定体制
    1. 広報委員会関連⇒広報委員会主導
    2. アライアンス交流会⇒ET事業本部にWGを新設
    3. 支部と地域他団体との連携強化⇒ビジネス交流委員会主導

施策6:組込みプラットフォーム

  1. 概要
     新 組込みプラットフォームを使うことにより、会員企業が下記をできるようにする
     新プラットフォームは、サービサーとの対話 ツールになる
    1. サービスを行いたい人(サービサー)に、 エッジ・デバイスを 提案する
    2. メーカとは仕事の進め方、マインドがまったく違う顧客への提案力を
    3. ハードウェア+ソフトウェア込みで提案
      -FPGA, LSI とソフトウェアを 一緒に開発する
  2. 重点実施項目と実施状況
    JASA発 組込みプラットフォームの開発
    1. 狭義プラットフォームの開発
      − 狭義プラットフォーム = ハードウェア+ソフトウェア+ツール+テスト環境
      − 狭義プラットフォーム = サービサーとの対話ツール
    2. 会員のIP(知財)の流通/マッチングの場(ライブラリ・ストア(仮称))を開発
    3. 新プラットフォームの勉強の場を作る
       (実績: RISC-V WGが2020年度に、FPGA用RISC-Vの JASAプラットフォームを開発)
       技術本部に「組込みDevOpsWG」を設立
  3. 想定体制 プラットフォーム開発委員会にWGを新設