ソフトウェアエンジニアのためのハードウェア知識
昨今、組込みソフトウェア開発の現場ではプラットフォーム化が進んでおり、ハードウェア知識がなくてもアプリケーションを作れるようになってきていますが、・・・
実際にはハードウェア特性を知った上で設計を実施しないと、製品寿命が短くなる、性能が最大限に引き出せない、出荷後に製品品質でトラブルが発生する等の問題が出てきます。
そういった「ソフトウェアエンジニアが設計時に知っておくべきハードウェアの知識」が現場で経験できる機会が減少しており、また、この領域をカバーするセミナーはあまり見かけません。
本研修は「本来知識を習得する場が必要ではあるが、その知識を習得する機会がない」点をカバーするために企画しています。
各開発の現場でより良い組込みシステムの開発ができるソフトウェアエンジニアを育成するために積極的な受講をして頂くことを願っています。
教育研修コンテンツ事業推進委員会 委員長 小林 靖英
講演概要
- 対象レベル 組込みソフトウェア開発技術者
業務としてハードウエア知識が必要と感じている方 - 到達目標
- ハードウェア知識を得ることで市場における品質リスクを軽減させるための考え方を習得する。
- ソフトウェア要求分析や設計の上流で品質を作り込む仕事の進め方を学び、想定外の挙動を未然に防止する定石を習得する。
- 開催形態 Online研修 *要インターネット常時接続環境
- 開催日程 9月25日(月) & 10月2日(月) 各回15:00〜16:30 1時間半x2回で1セット
* 欠席・復習のためのOn Demand録画配信をいたします。
受講に際しての注意点
お申込みいただいた受講者の皆様には受講日午前中までに、登録されたメールアドレスに最終のご案内を発送いたします。
万が一届かない場合は、メールアドレスの不備の可能性がございます。その際は、registration@jasa.or.jp まで会社名・お名前を添えてご連絡ください。
講師紹介
岩橋 正実 氏 (イワハシ工学 代表)
プロフィール
複数企業で民生、宇宙防衛開発を経て、三菱電機でシステム開発/設計支援/人材開発を経てイワハシ工学を起業。
経済産業省、IPA SECでの組込みソフトウェア開発力強化支援を経て、1998年に提唱した組込みシステム開発方法論AOOを進化させ組織の課題解決支援を中心に活動中。
カリキュラム概要
第1回目 2023年9月25日(月)15時00分~16時30分
組込みソフトウェア開発の定石「ハードウェア特性を設計に組込む」
①課題の共有
組込みシステムの特徴を解説した上で、ソフトウェア要求分析、ソフトウェア設計の一般的な課題を解説することで受講者に課題に対する気づきを与える。
②ハードウェア特性を設計に組み込む方法
ソフトウェア要求分析定義でハードウェア特性を設計に組込む方法について解説する。受講者は、自部門の製品で学んだ方法を持ち帰り実践できるように解説する。
③ハードウェアを可視化する
ハードウェアの内部仕様/外部仕様の可視化の重要性解説する。可視化が困難な場合の方法も合わせて紹介する。
④競合解決を設計する
機能の競合や出力の競合の課題とその解決方法を社会システムの一般的な事例を交えて紹介する。
⑤時間制約を設計する
時間制約の課題を紹介したうえで時間制約の定義の方法と時間制約の解決の方法を解説する。
第2回目 2023年 10月2日(月)15時00分~16時30分
組込みソフトウェア開発の定石「想定外を無くす」
①想定外を無くす
最適化、データ、割込み、データ、ノイズ、断線、停電、故障の各想定外の解説と解決方法を解説する。
解説は、不揮発メモリ、通信、割込みプログラムの一般化した事例での解説と解決方法を一般化して解説する。
②課題の切り分け
組込みソフトウェアの開発時に想定通り動作しない状況にならない開発の進め方、課題に直面した時の課題の切り分け方法を解説する。
お申込み
- 受講料 受講料金はお申込み時にクレジットカードで決済します。(VISA, Master, American Express)
- JASA会員 お一人 10,000円(税込) *(参考)JASA会員企業一覧
- 一般 (非会員) お一人 20,000円(税込)
- 申込〆切 9月22日 13:00 受付は終了いたしました。多数のお申込み、ありがとうございました、
- お申込みにあたって
参加申込フォームに入力した情報はJASA組込みシステム技術協会、株式会社EventHub(システム運用委託先)で管理いたします。