企業の熟達技術者の学術論文作成と博士学位取得へのチャレンジの勧め 働きながら、博士学位取得は夢ではない
企業には、研究部門に限らず現業部門で技術や製品開発を経験し、実践力のある技術者が多い。その人達を熟達技術者と呼ぶ。
熟達技術者が博士学位を取得すると、仕事に自信と実行力が増し、国内、海外で実践力のある研究者、開発技術者として信頼される。また、大学教員やベンチャー起業への選択肢も増える。
今回、熟達技術者の学術論文作成方法と博士学位取得にチャレンジする方法を事例と共に以下のように解説する。
1、技術経験を基にした技術課題発掘・抽出方法、それを基に学術論文を作成する方法
2、学術論文の実績をもとに博士学位取得にチャレンジする複数の方法
3、博士学位取得までのプロセス(中堅、熟年技術者)の数名の事例
・テーマ例:組込みシステム、省エネ制御、FA、IoT(構築法、技術者教育法)など
4、博士学位取得の意義と将来への道
小泉 寿男NPO法人M2M・IoT研究会 理事会 理事長
プロフィール
1961年東北大学工学部通信工学科卒業、同年三菱電機(株)入社、尼崎市にある無線機製作所を皮切りに、鎌倉製作所、計算機製作所、情報電子研究所、本社技術本部・生産システム本部にて、計算機開発、ネットワークシステム開発等を担当。この間、東北大学大学院情報科学研究科博士課程修了、博士(情報科学)。
1998年同社退社、同年東京電機大学理工学部教授。2008年退任。現在、同大客員教授。
2011年NPO法人M2M・IoT研究会を設立し理事長就任。M2M・IoTに関する技術交流、人材育成活動を行っている。