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MM 組込みマルチコアサミット2015

Embedded Multicore Summit 2015/
組込みマルチコアサミット2015 主催:組込みマルチコアコンソーシアム

マルチ・メニーコア利活用のためには、システム、ソフトウェア、ツール、ハードウェアが一体となったエコシステム確立が必須である。本セミナーでは、各分野におけるマルチ・メニーコア技術、先端システムからの期待を紹介するとともに、それらをつなぐ技術として組込みマルチコアコンソーシアムにおいて推進している活動について紹介を行う。

組込みマルチコアコンソーシアムについて

13:00-13:10

2011年10月に発足した組込みマルチコアコンソーシアムについて、概要および活動状況について紹介する。

枝廣 正人名古屋大学大学院情報科学研究科情報システム学専攻 教授
組込みマルチコアコンソーシアム会長

プロフィール 1985年 NEC 入社。LSI CAD アルゴリズムの研究開発に従事。1991年~1993年 プリンストン大学留学。世界最高性能のクロック配線などを研究開発。元岡賞、情報処理学会坂井記念特別賞、電子情報通信学会業績賞、関東地方発明表彰発明奨励賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰などを受賞。その後マルチコア関係のプロジェクトに参画。主にマルチコア向けソフトウェアの研究開発に従事。2000年ISSCCにて世界初の制御並列型マルチコアMerlotを発表。その他、FOMA 史上最高の連続通話時間、待受時間を達成したNEC 製携帯電話に採用された携帯電話向けマルチコアSoCMedity シリーズ、車載向けで初めてのSMP 型マルチコアを採用したNaviEngine などに関わる。2009年携帯電話向け低消費電力化に関しては地球環境大賞経済産業大臣賞を受賞。2011年より現職。

マルチ・メニーコア向けOSとソフトウェア開発ツールの最新動向

13:10-13:45

マルチ・メニーコアの活用には、スケーラブルなランタイムのプラットフォーム、並列化やソフトウェアのコアへのマッピングのための開発支援ツールなどが重要になる。本講演では、世界初の商用メニーコアRTOSの最新情報、そしてSHIMの活用を予定している欧州を中心としたマルチ・メニーコア向け開発支援ツールの最新情報を紹介する。

権藤 正樹 イーソル株式会社 執行役員 ソフトウェア技術統括責任者 兼 技術本部長
Multi-Core Association SHIM Working Group Chair
組込みマルチコアコンソーシアム副会長

プロフィール 1996年イーソル(株)入社。以来組込み OS 及びツール関連の開発に従事。PrKERNEL、eBinder、eT-Kernel、eT-Kernel Multi-Code Edition、eT-Kernel Adaptor for Androidなどの開発に取組む。近年はメニーコアOSであるeMCOS、開発支援ツールeWeaverのR&D、マルチコア向けアーキテクチャ記述規格SHIMのWG活動、社内の技術インフラ、プロダクトマネージメントなどに関わっている。国内外のカンファレンスなどでの講演を行っている。米国Multicore Association SHIM Working Group Chair、JEITA マイクロプロセッサ専門委員、T-EngineフォーラムT-Kernel2.0WG幹事、NEDO技術委員、早稲田大学アドバンスドマルチコアプロセッサ研究所招聘研究員、COOLChips TPC等。 著書(共著)にはISBN:4320120256、ISBN:4885547547などの組込みソフト関連の書籍がある。

Simulinkモデルからのブロックレベル並列化

13:45-14:20

Simulink モデルにおけるブロック構造を抽出し、並列化を行う設計フローについて紹介する。ここではブロックレベル構造をあらわすXML記述を策定し、Simulink モデルから変換する。これに対し、自動生成コードから抽出したコード列をブロック単位で付加し、ハードウェア抽象化記述であるSHIMを用いて粒度見積を行う。その上で自動並列化手法によりブロックのコア割当を行い,コード列とコア割当情報を用いて並列化コード生成を行う。

枝廣 正人名古屋大学大学院情報科学研究科情報システム学専攻 教授
組込みマルチコアコンソーシアム会長

プロフィール 1985年 NEC 入社。LSI CAD アルゴリズムの研究開発に従事。1991年~1993年 プリンストン大学留学。世界最高性能のクロック配線などを研究開発。元岡賞、情報処理学会坂井記念特別賞、電子情報通信学会業績賞、関東地方発明表彰発明奨励賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰などを受賞。その後マルチコア関係のプロジェクトに参画。主にマルチコア向けソフトウェアの研究開発に従事。2000年ISSCCにて世界初の制御並列型マルチコアMerlotを発表。その他、FOMA 史上最高の連続通話時間、待受時間を達成したNEC 製携帯電話に採用された携帯電話向けマルチコアSoCMedity シリーズ、車載向けで初めてのSMP 型マルチコアを採用したNaviEngine などに関わる。2009年携帯電話向け低消費電力化に関しては地球環境大賞経済産業大臣賞を受賞。2011年より現職。

車載制御向けマルチコアとモデルベース開発ツール

14:20-14:55

車載制御向けマルチコアとモデルベース開発におけるマルチコア活用の開発環境について紹介する。この環境では、MATLAB/Simulinkモデルでブロック単位にコア割り当てを指定し、マルチコア向けコードを自動生成、MILS/PILSのBack-to-backテストや、ボトルネック箇所を判断が可能となる。

近藤 弘郁ルネサス エレクトロニクス株式会社 コア技術事業統括部 CPUシステムソリューション部 主管技師

プロフィール 三菱電機入社以来、組み込み系マイコン・SoCの製品開発・先行研究に従事。近年は、ルネサスエレクトロニクスにて、マイクロプロセッサ・RXのチーフアーキテクトとして、プロセッサ開発をリードするとともに、マルチコアプロセッサ、オペレーティングシステム、チップインターコネクト等の研究開発を行う。現在は、車載マイコンRH850のCPUコア開発を指揮。

休憩

14:55-15:15

The MPPA-256 Bostan Manycore Processor for Real-Time and Safety-Critical Systems

15:15-15:50

We present the MPPA-256 Bostan processor, which is designed for high-performance real-time and safety-critical systems. This single-chip processor integrates 256 VLIW application cores and operates between 300MHz and 600MHz, for a typical power consumption between 10W and 20W. Its peak floating-point performances at 600 MHz are 634 GFLOPS and 316 GFLOPS for single- and double-precision respectively. We illustrate the capabilities of this processor on two applications examples: on-line signal processing of the Square Kilometer Array (SKA) radio-telescope antennas; and control-command applications designed with the SCADE synchronous language, where annotations expose Bulk Synchronous Parallel (BSP) concurrency.

KALRAYBenoît Dupont de Dinechin Chief Technology Officer, KALRAY, France

プロフィール Benoît Dupont de Dinechin is Chief Technology Officer of Kalray. He is the Kalray VLIW core main architect, and the co-architect of the Multi-Purpose Processing Array (MPPA) processor. Benoît also defined the Kalray software roadmap and contributed to its implementation. He published most of the Kalray-related scientific results, in particular in the areas of cyclostatic dataflow scheduling, and of network calculus applications to the NoC. Before joining Kalray, Benoît was in charge of Research and Development of the STMicroelectronics Software, Tools, Services division, and was promoted to STMicroelectronics Fellow in 2008. Prior to STMicroelectronics, Benoît worked at the Cray Research park (Minnesota, USA), where he developed the software pipeliner of the Cray T3E production compilers.

医療機器分野におけるマルチコア利用への期待

15:50-16:25

医療機器を始め、開発すべきシステムの規模・複雑度の増大と、世界中で厳格化する安全法規制等への対応には、モデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE)に基づき、モデルベース開発(MBD)の有効活用およびヘテロジニアス・マルチ・メニーコア化が進む複数の多種多様なデバイスでの実装検討を効率的に実現できる手法の確立が重要と考えている。本講演では、これらに関する技術的な検討状況と課題、そしてその解決に向けた関係各位への期待を述べる。

中野 恵一オリンパス株式会社 VES開発部2G グループリーダー
(兼)オリンパスデジタルシステムデザイン株式会社 取締役

プロフィール 1989年早稲田大学大学院理工学研究科修了後、オリンパス光学工業(株)【現オリンパス(株)】入社。各種画像処理アルゴリズムの研究開発、およびそれらの半導体実装に関する各種開発手法の探索、事業開発等に従事。近年は、社内のソフトウェア開発、モデルベース開発の強化・普及および戦略策定を担当。早稲田大学アドバンストマルチコアプロセッサ研究所招聘研究員、博士(工学)。

車両電子情報分野におけるマルチコア利用と期待

16:25-17:00

車両制御システムが複雑になり、制御設計を支えるシミュレーション技術の高度化が求められている。既にマルチコアやGPGPUなどの最新ハードウェアを身近に活用でき、様々な高速・並列処理技術が提案されている。一方、マルチコアマイコンモデル等の各種仮想技術開発が進み車載制御開発への実用化も行われているが、マルチ・メニーコアプロセッサ性能を効果的に活用する技術・手法には、まだまだ課題も多い。本講演では、こうした時代のマルチコアマイコンモデルベースデザインに求められる技術課題と解決に向けた期待について紹介する。

阿部 孝司株式会社 デンソー 電子基盤技術本部 基盤ハードウェア開発部 担当係長

プロフィール 2010年 株式会社デンソーに入社。入社以来、車載マイコンの先行開発に従事。2013年より車載制御用ECUソフトウェアの開発改善として仮想開発の導入検討に取り組む。現在は、車両電子システム視点から、マルチコアを活用したシステムアーキテクチャ設計の開発改善に取り組んでいる。

来場される方へ

来場事前登録で、入場料
1,000円が無料になります

※事前登録は20日15時まで

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