組込み機器のハードウェア開発の展望と課題

10:00-10:45

コンピュータは数値計算を目的に誕生した。ストアードプログラム方式で柔軟性を得たそれは制御装置（コントローラ）として電子機器に組込まれ複雑な機能の実装を可能とし、コストパフォーマンスを劇的に向上させた。
IoT/M2M化が進む今、その組込みコンピュータに求められる特性が大きく変化している。何が起こり今後どのように発展するのか。過去と現状を分析し組込み機器のハードウェア開発の未来を考えてみたい。

根木 勝彦UCサロン コーディネータ

プロフィール 1960年兵庫県生まれ。小学生のころ先生に「1日2時間以上テレビを見ている人いますか？」と問われて手をあげる。ただし見ていたのはテレビの内部。1982年関西大学工学部卒業後、日本電気（NEC）に入社。電子機器やIT機器に搭載するCPU（プロセッサ）などの設計・開発に従事。モノがネットに接続される時代を予見して2003年に企業の枠を越えた交流の場（UCサロン）を開設。2011年独立。組込み業界の活性化を目指し活動中。

Evolution of Multimedia & Display

10:45-11:15

岩佐 英敏日本AMD株式会社 セールスエンジニアリング マネージャー

プロフィール

汎用インターフェースの紹介 USB, SDIO, I2C, その他

11:15-11:45

当たり前のように使っている汎用インターフェースで問題点はないのか?
互換性だとか、接続保証はどうすればよいのか?
ソフトウェアドライバ等、等やって入手するのか?
これらの疑問に対して、今までの経験をもとに紹介する。

樫平 扶フラットーク株式会社 代表取締役社長

プロフィール 過去、ハードウェアに従事し、現在は、最先端の製品開発に対するコンサルタントを行っている。

IoT時代の使える省電力無線技術を総解説 用途に応じた無線規格選び

11:45-12:15

IoT(モノのインターネット)の普及に不可欠な、省電力無線技術について解説。スマートハウス向けのWi-SUN、Beaconなどで広まったBLEの他、電源レスで動作するEnOceanなどサブギガヘルツ帯(920MHz)で通信する省電力無線技術を中心に、各種の注目技術を概観する。製品化・量産する場合の注意点などにも触れつつ実用的な知識も紹介。IoT/M2M向けの機器開発を考えているエンジニア必見。

実吉 智裕株式会社アットマークテクノ 代表取締役

プロフィール 札幌のシステムハウスでハードウェア技術者として通信機器開発に従事した後、情報家電向けの技術開発を目的に1999年に独立。
2001年、時代に先駆けてARMとLinuxを採用した組み込みプラットフォーム「Armadillo」を開発。その後も2003年にはFPGAをベースとした「SUZAKU」、2008年にはAndroidをターゲットとした「Armadillo-500 FX」など、新たな組み込みスタイルを提案し続けている。組み込み業界での講演・著作なども多数。