13:00〜13:45 IoT（つながる組込み機器）が引き起こす脅威への処方箋

昨年、DEFCONにおいて初めてIoT villageが設置された。本年はさらに会場が拡大され、IoTセキュリティへの関心が高いことが伺える。本講演では、拡がる脅威の現状について最近の動向を紹介すると共に、脅威への処方箋を作成するために必要なリスク評価手法について解説を行う。加えてCCDSにて構築中のOSSを用いた脆弱性検証（アタック）ツールについても紹介する。

荻野 司一般社団法人 重要生活機器連携セキュリティ協議会（CCDS） 代表理事

プロフィール 1986 年キヤノン（株）入社。中央研究所を経て、ハードウェア及びソフトウェア設計等、新製品の開発に携わる。キヤノンにてISP事業サービスの立ち上げを指揮。ファストネット（株）取締役。2003年株式会社ユビテック代表取締役社長に就任し、2005年6月に同社の上場を果たす。
また、2000 年から（社）日本ネットワークインフォメーションセンター（JPNIC）のIP 担当理事、IPv6 普及・高度化推進協議会の設立に参画。常務理事を務めた。2014年10月、重要生活機器連携セキュリティ協議会を設立し、IoTセキュリティにおける標準化、技術開発を推進。現在、京都大学　特任教授でもある。

休憩10分

13:55〜14:15 Rising IoT with Edge Computing
SALTYSTERが新時代IoTを創造する データ収集〜蓄積〜分析〜クラウド転送を最適化"SALTYSTER 5.0

各種センサーからのデータが集まるゲートウェイ上のデータハンドリングに“SALTYSTER 5.0”を導入することで、高速なデータ処理、データ暗号化、一次分析による異常値検知/統計処理、クラウドへのデータ通信量の削減およびクラウド上CPU/メモリ/ストレージ負荷を大幅に削減できる。データ収集〜蓄積〜分析〜クラウド転送までの機能提供により、IoTシステム開発の標準化、生産性向上、拡張性に優れたシステムを構築できる。

岩井 昇一株式会社ジービーエー 代表取締役

プロフィール 音声合成・音声認識の研究
半導体表面処理技術の研究
半導体実装技術の研究
組込みデータベースの研究

14:25〜14:45 IoTをビジネス化にするためのセキュリティ IoST （Internet of Secure Things)

xInternetがセキュリティがあることによりビジネスで広く利用されるようになったのと同様、IoTのビジネス利用にはセキュリティが不可欠である。 ICカード技術やそこで培った認証・暗号技術を応用した当社が提唱するIoST（Internet　of Secure Things）についてご紹介いたします。

今泉 清大日本印刷株式会社 情報イノベーション事業部 プロジェクトリーダ

プロフィール 平成２年大日本印刷入社。生産総合研究所にて生産系管理・制御システムの開発に従事。その後、RFIDやIoT等の技術開発・企画を行い、現在に至る

14:55〜15:15 スマートフォンやPCのUSBポートにつなぐことによる脅威と事例紹介

スマートフォンやPCにおいて、USBを介したマルウェア感染やデータ漏洩の発生が後を絶たない。近年では、BadUSBやUSB Killerといった新しい種類の脅威も報告されている。本講演では、USBに関連した脅威事例について紹介し、CCDS沖縄R&Dセンターが見つけ出した、モバイルUSB充電サービスの偽装攻撃についてのデモンストレーションを行う。

城間 政司 一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会 研究開発センター IoT脆弱性ユニット１ 研究員

プロフィール 2013年4月より、琉球大学医学部附属病院の特命職員として電子カルテシステム更新業務に従事。2016年1月より、現職。スマートフォンやIoTセキュリティに関する研究活動に従事。2016年琉球大学大学院理工学研究科 博士（工学）取得。

15:25〜15:45 IoT時代のための、社内で行うOSS検証ツールによるサーバー、ネットワーク脆弱診断のご紹介

CCDSの研究成果紹介として、IoT機器に不可欠なサーバーをセキュアに運用するために、社内で行うことができるオープンソースソフトウェア（OSS）検証ツールを利用した脆弱性診断（アタックツール）の概要とその運用方法についてご紹介します。

朝田 篤コムソル株式会社 代表取締役

プロフィール 2001年、クレジット系金融システム会社の設立、および代表就任。在任期間にセキュリティソフトなどを開発。2014年セキュリティソフトの開発、販売を主としたコムソル株式会社を設立し、現在に至る。