カンファレンスプログラム

C-3 11月16日(木) 14:00〜17:00 会議センター[503] 聴講登録はこちら

14:00〜15:20

第1部:TOPPERSプロジェクトの活動紹介


TOPPERSプロジェクトの概要と最新の成果

本講演では、TOPPERSプロジェクトについて概説した後、最近の活動成果と現在の取り組み、および今後の活動予定について紹介する。

高田 広章

名古屋大学 未来社会創造機構・教授/大学院情報科学研究科・附属組込みシステム研究センター長


組込みシステムに適した コンポーネントシステムTECSの最新状況

〜TOPPERS/ASP3・HRP3の部品共通化〜

TOPPERSプロジェクトの組込みソフトウェアを部品化し再利用性を高め、部品流通を促進する取り組みとして、TECS(TOPPERS EmbeddedComponent System)について紹介する。TECSでは、コンポーネントベース開発によるソフトウェアの再利用性を高めるだけでなく、C言語のプロトタイプ宣言の曖昧さを排したTECSのインタフェース記述によって、RPC(Remote Procedure Call)や関数呼び出しのトレースなどのコードを自動生成できる。TOPPERS/ASP3でTECSが標準搭載され、カーネルの機能がコンポーネントの枠組みで利用可能になり、システムサービスがTECS化された。本セッションでは、TECSの概要を解説後、今年度開発を行っているメモリ保護付きリアルタイムOS(TOPEPRS/HRP3)対応について説明する。

大山 博司

オークマ株式会社/TOPPERS TECS WG主査


ホームネットワークWGの取り組みの紹介とTOPPERS OSの使い方

ホームネットワークWGでは、ECHONET Lite通信ミドルウェアを軸にしたサンプルアプリケーションをいくつか公開した。
TOPPERS OSとプロトコルスタック、その他のオープンソースを組み合わせた通信アプリケーション実装の例として、静的APIの使い方などを合わせて作成方法など紹介する。

長島 宏明

コアーズ株式会社/TOPPERS ホームネットワークWG主査

15:30〜17:00

第2部:マルチ/メニーコア+FPGA上でのTOPPERS


Intel Cyclone Vを使って、マルチ-CPU/ユーザハードウェアシステム作成

TOPPERS教育WGではterasic社のAtlas-SoCボード上にTOPPERS BASE PLATFORM(CV)を作成した。このプラットフォームは、hps用のデバイスドライバとArduinoコネクタに対応したSPIやUARTをFPGAとFPGA用ドライバが使用できる。本セッションではQuartusを使用したFPGA生成や、ドライバの使用方法について解説する。

竹内 良輔

リコー株式会社/TOPPERS 教育WG主査


Xilinx Zynqシリーズ向けTOPPERSソフトウェアの紹介

Xilinx ZynqシリーズはプロセッサとFPGAが混在しているSoCであり,Cortex-A9を搭載しているZynq7000と、Cortex-A53とCortex-R5を搭載しているZynq UltraScale+ MPSoC の二種類がある.本講演では,Xilinx Zynqシリーズ向けにTOPPERSプロジェクトが公開している各種ソフトウェア、マルチプロセッサ対応RTOS(FMP)、車載向けRTOS(ATK2)、仮想化環境(SafeG)、ヘテロマルチプロセッサ向け通信機構(MDCOM)について紹介する。また、無償で提供されているXilinx SDKを用いた開発方法についても紹介する。

本田 晋也

名古屋大学 大学院 情報科学研究科 情報システム学専攻/TOPPERSプロジェクト シニアテクニカルエキスパート


組込みメニーコア向けのRTOS(仮)

李 奕驍

名古屋大学