CASE時代に求められるデザインDX 自動車業界におけるシステム/ソフト設計のデジタル変革
自動車業界はCASE時代の到来により、100年に一度の大変革期を迎え、仕事のやり方や考え方を変えざるをえない状況に直面している。開発対象となるシステム・ソフトウェアは大規模化かつ複雑化が急激に進み、分散開発・コンカレント開発への対応が求められている。この状況を乗り越えるには革新的な技術解の導入が必要になり、その1つのアプローチとして「デザインDX(デジタルトランスフォーメーション)」を提唱する。デザインDXはシステム/ソフトウェアの設計データを開発プロセスに適合させた形でデジタライゼーションさせることにより、各企業の強みを最大化する方式である。
本セミナーでは、デザインDXについてシステムエンジニアリングの国際評議会 INCOSEや次世代のシステムモデリング言語SysML V2の動向を織り交ぜて解説するとともに、デザインDXを実現する次世代設計ツールを提案する。
山路 厚
株式会社デンソークリエイト 取締役
プロフィール
カーナビ・エンジン制御ソフトなどの多くの組込みソフトウェアの開発に従事。長年、人の能力を最大限に引き出し伸ばしていくシステムづくりを開発現場の中で取り組む。現在は、開発現場の技術者向けツールの開発・展開を担当している。
栗山 順次
株式会社デンソークリエイト CP先端技術室 シニアスペシャリスト
プロフィール
1994年にデンソークリエイトに入社後、コンパイラ、自動車向けモデル駆動設計ツールなど一貫してツールの開発に従事。市販ソフトウェアプロジェクト管理ツール「TimeTracker NX」、設計レビュー支援ツール 「Lightning Review」などのプロダクトを立ち上げ事業化。各製品のチーフアーキテクトも務める。現在、次世代設計ツールのプロダクト企画と技術開発を牽引する。システムエンジニアリングの国際評議会 INCOSE会員。