ET & IoT Technology 2019
1121日(木)
9:40〜15:45
会議センター 3F

併催イベントとして実施する「ETロボコン チャンピオンシップ」からのワークショップ。モデリングに関心のある方なら、どなたでも参加できます。

審査総評

9:40〜10:00 2019年審査総評

2019年度に提出されたモデルについて、要求・分析・設計について全体的な傾向を紹介する。過去との比較や実際のモデルを題材に今年良かった点、さらなる改善ポイントなどを示す。また、ETロボコンで学んだ技術をどう実際の開発に活かしていくかについても触れる。

土樋 祐希

本部審査委員長

富士ゼロックス株式会社 SOL基盤開発統括グループ グループ長

プロフィール

1997年複合機メーカ入社。複合機のソフトウェア開発に従事。モデル駆動開発(MDD)ツールを開発に適用し、商品を市場導入した。20年ほど組み込みの開発を行う。現在はクラウドサービスの開発に従事。2010年より社内でロボコン活動を立ち上げ、推進。CS大会にてエクセレントモデルを獲得2015年から本部審査委員となり、2016年から競技規約策定(主にブロック並べ)にも携わる。2018年本部審査委員長を拝命。

10:00〜10:20 性能審査総評

モデル性能審査では、モデルで語られているソフトウェア設計の内容が、実際の競技でどの程度実現出来そうか?という観点で、制御モデルを中心に審査を行っている。本ワークショップでは、今年のモデリングと競技の傾向を分析し、実現性が説明されているモデルを紹介する。皆さんの設計内容が競技でいかに発揮されるか、を説得力をもって主張するためどのようなポイントを押さえるべきかを考えてみたい。

京増 司

本部性能審査団

プロフィール

2008年から2011年の4年間ETロボコンに参加チームとしてエントリー、そのうち2009年から2011年大会はチャンピオンシップ大会にも挑戦してきた。2014年より東京地区実行委員会において主にモデル性能審査を担当。2016年より本部性能審査団も兼務。

10:20〜11:10 今年のモデルはどうだった? 「ふりかえり」と「これから」についてディスカッション!

今年は左右対称コースになり、モデルにどのような変化が起きたか。本ワークショップでは、モデルの審査から見えてきた今年の傾向や弱点を中心にパネルディスカッション形式で振り返っていく。
また、参加者の皆様からモデルに関する質問をディスカッション内で募集。実行委員から直接回答する機会を設け、チームでのふりかえりや来年以降のチャレンジに繋げられるようなものにする。

松原 美奈子

中四国地区実行委員

株式会社 LASSIC IT事業部

プロフィール

2014年に国立弓削商船高等専門学校を卒業。ミドルウェア開発に従事したのち、2017年に株式会社LASSIC入社。現在は、Webシステムやアプリ開発を通じて、「〜鳥取発〜ITで、地方創生」の実現に邁進している。
ETロボコンには2011年から参加。学生・社会人でのETロボコン参加経験を活かし、2016年から中四国地区実行委員として活動を続けている。

11:40〜12:30 HEDGEを極めろ! 重点技術(画像処理、AI)・工夫点からみるリスクへの挑戦

画像認識も解禁2年目となりアドバンストクラス必須の要素技術として一般化する一方、反射光に伴う画像の欠損・AIとの判断不一致など、リアルタイム処理の中で如何にリスクと早期に向き合い挑戦していけるかが勝敗をより左右するようになりました。本セッションでは、提出モデルでの重点技術および工夫点の傾向を紹介し、モデルで描き切れなかった点についても会場の参加者と共にディスカッションを行います。

棚橋 二朗

本部技術委員

北海道情報大学 経営情報学部 システム情報学科 准教授

プロフィール

青春をZ80アセンブラに費やし、日本通運よりキヤノン販売へ出向中に組込みシステムへ開眼、2001年より現職。大学では情報倫理に始まりブレッドボードからサーバを経由してWebフロントエンドまで教鞭を振るうフルスタック先生。近年はブロック教材を用いた子供ロボット教室から転じ、小学校プログラミング教育必修化に伴う教員向け研修や講演に奔走する。2009年よりETロボコン北海道・東北地区実行委員、2014年より本部技術委員。

ミニワークショップ

12:45〜13:30/15:00〜15:45 ETロボコンのモデル図で期待すること 伝えるモデル図とは

デベロッパー部門プライマリークラスでは「性能や信頼性を向上するための工夫点」を記載します。この工夫点をモデル図、特に機能モデルのユースケース図やユースケース記述に表明できていますか。リスク対策ならば、ミスユースケース図を活用するとより工夫点を伝えることができます。合わせて構造や振る舞いモデルが読めるもの、分かるもの、伝えるものになっていたかどうか、チームのモデル図を読みながら確認していきましょう。

林 啓弘

南関東地区審査委員長

アンリツエンジニアリング株式会社 経営推進部 人財開発チーム エキスパートエンジニア

プロフィール

アンリツエンジニアリング株式会社の技術部門、教育部門、品質保証部門、経営管理部、業務革新推進部を経て、現在、経営推進部に所属。技術部門在籍中は伝送交換、情報端末の開発に従事し、1996年頃から業務にオブジェクト指向開発に取り組み、社内教育に展開。その後、社内情報セキュリティ管理に従事し、2010年から社内技術教育にも併せて携わり、現在に至る。

13:45〜14:15/15:15〜15:45 ミニワークショップ もっとステートマシン図を! + アブストラクトはちゃんと書こう

ステートマシン図は、組込みシステムのによる振舞いの記述として欠かせないものであり、ETロボコンでも重要視している。しかし、ほとんどのチームは期待した局面では使っておらず、誤りも目立つ。そこで、ステートマシン図を描く手順や、どんな場面で使うのかなどを紹介する。
アブストラクトページもまた、技術文書の概要としては不十分であった。そこで、アブストラクトページの役割、概要には何をどのように書くのかを紹介する。

久保秋 真

本部審査委員

株式会社チェンジビジョン シニア・コンサルタント

プロフィール

北陸先端科学技術大学院大学博士前期課程修了。
日本大学生産工学部、早稲田大学理工学術院基幹理工学研究科、関東学院大学理工学部、非常勤講師。トップエスイー、スマートエスイー講師。
組込みソフトウェア分野におけるオブジェクト指向技術、モデル駆動開発に興味を持つ。
モデリングツールastah*の導入支援、販拡等の他、技術コンサルティング、技術教育にも従事。著書に「作りながら学ぶRuby入門」「作って身につくC言語入門」など。

13:30〜14:00/4:15〜14:45 ミニワークショップ 制御モデルの書き方

ETロボコンは制御技術を競うコンテストである。競技において制御性能を披露すると共に、制御技術をモデルに記載し、他者に伝えることが求められる。そこで、モデル記載の重要なポイントについて、実例を交えて解説する。
ETロボコンデベロッパー部門(プライマリークラス、アドバンストクラス共)の参加チームが、制御モデルの記載において、さらにはエンジニアの業務において参考になるお話をしたい。

丸 雅光

東海地区実行副委員長

ETロボコン本部性能審査団/ETロボコン東海地区実行副委員長

プロフィール

ETロボコン2007に個人チーム「浜当目」で参加。チャンピオンシップ大会優勝。
2009年より、ETロボコン実行委員として活動中。

12:45〜13:15/14:30〜15:00 要求分析の要件抽出とトレーサビリティ 複数観点での要件抽出から要件の反映までを考える

要求分析で網羅的に要件を抽出するために複数の観点で要件を抽出しなくてはならないのですが、どのように観点を広げて要件を考えるかイメージできているでしょうか?分析の観点として品質特性の観点をベースにどのように要件が抽出されるのかと、抽出された要件が何に反映されるのかについて事例を紹介します。また、品質特性を考えて要件を抽出することが実際の開発においてどのような効果につながるのかを解説します。

酒井 英子

東海地区審査委員長

株式会社デンソー コックピット事業部 コックピットPF室 開発1課 担当係長

プロフィール

株式会社デンソー入社後、ブレーキ制御システムのソフトウェア開発に従事。2001年から株式会社アドヴィックスに出向し、2005年よりモデルベース開発を導入したソフトウェアの開発改善の取組みを開始。2012年に株式会社デンソー帰任後は、IVIやコックピットのソフトウェア開発で開発改善に取組んでいる。

モデル&企画書相談所 + クロージングパネル

12:45〜15:45

審査員が交代で相談所を開設。参加者は持参したモデル図をもとに審査員と個別に対話形式で議論し、デベロッパー部門のモデリング、分析・設計、開発技術などの書き方等について、アドバイスを受けることができる。 チャンピオンシップ大会への出場者でなくとも相談を受けられるので、モデリングの初心者や具体的なケースで議論したい場合には効果的である。

【重要】 相談所へ参加の方へお願い
・相談所へお越しの際には、モデル図(紙)または企画書(紙)は各自で準備してください。
・今年も、詳細なフィードバックができるように、各チーム毎に担当審査委員を割り当てることにしました。詳細なフィードバックをご希望のチームは、ぜひ担当審査委員に相談してください。もちろん、例年のように他の審査委員に相談することも可能です。

※チャンピオンシップ大会の出場者でないチームも参加可能です。尚、事前登録は不要です。
※モデリング相談所は12:45〜15:45(ミニワークショップと平行)を予定しています。
参加者は、この間に適宜昼食をお取りください。クロージングパネルは、15:45から開始します。
クロージングパネル終了後に、ETフェスタが開催される展示会場へと移動します。

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