エッジテクノロジーを活用したつながる世界の実現に向けて 各業界団体の連携による新たな未来
クラウドを利用したIoTサービスが世の中に多く普及し始めている。スマートライフWGでは、IoTサービスのゲートウェイをデバイスをクラウドにつなげる単なるハードウェアとせず、デバイス側でのエッジコンピューティングとして活用することで、多くのメリットがあると考えてきた。2018年、2019年と東大駒場リサーチキャンパスにおいて、実際に行ったCOMMAハウスでの実証プロジェクトから得られた知見を元に、「クラウドとエッジの融合」について協力団体の有識者とパネルディスカッションを実施する。
國井 雄介
スマートライフWG 主査 / 株式会社クレスコ エンベデッドソリューション事業部 シニアITアーキテクト
プロフィール
(株)クレスコ入社後、デジタル情報家電の組み込みソフトウェア開発を長く経験。現在は、シニアITアーキテクトとして、センサフュージョン技術、オブジェクト認識の研究開発プロジェクトに携わっている。
また、社内外問わず、技術研究活動にも多く参加しており、JASAでは、IoT技術高度化委員会のスマートライフWG主査として活動している。
野城 智也
東京大学生産技術研究所教授
プロフィール
建設省建築研究所研究員、武蔵工業大学建築学科助教授、東京大学工学系研究科社会基盤工学専攻助教授、東京大学生産技術研究所所長(2019-2012)東京大学副学長(2012-2016)を歴任。著作に、『イノベーション・マネジメント: プロセス・組織の構造化から考える』、『建築ものづくり論 -- Architecture as “Architecture” 』、『生活用IoTがわかる本』など
藤原 洋
一般財団法人インターネット協会 理事長
プロフィール
1977年3月京都大学理学部卒業。東京大学工学博士(電子情報工学)。日本アイ・ ビー・エム(株)、日立エンジニアリング(株)、(株)アスキーを経て、1996年12月、(株)インターネット総合研究所を設立。同社代表取締役所長に就任、2012年4月、(株)ブロードバンドタワー代表取締役会長兼社長CEOに就任。公職:(財)インターネット協会理事長、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授、SBI大学院大学副学長を兼務。2013年12月総務省ICT新事業創出推進会議構成員、2014年1月同省電波政策ビジョン懇談会構成員、2016年10月同省新世代モバイル通信システム委員会構成員、2018年12月〜同省デジタル変革時代のグローバルICT戦略懇談会構成員。
松村 淳
IoT-EX株式会社 代表取締役 CTO
プロフィール
三菱マテリアルシリコン株式会社(現株式会社SUMCO)、ソフトバンク・テクノロジー株式会社執行役員(現SBテクノリジー株式会社)で、数多くの新規事業の立上げと火消しを担当、2009年、BizMobile株式会社を設立。世界初のクラウド型MDM(モバイルデバイス管理)サービスを開発し、現在140万台以上の法人スマートフォンを24時間365日管理する。現在同社代表取締役ファウンダー。
光井 隆浩
一般社団法人 スキルマネージメント協会 幹事長
プロフィール
JASA IoT技術高度化委員会 発起人、SMA幹事長
JASAとSMAが合同でIoT技術高度化委員会を発足させたMCPC、IAJ、RC88、JEITA、IPAなどで活動してきた経緯から、JASAとの協調を働き掛けて現在に至る。
今回のパネルディスカッションでは協力関係にある諸団体に登壇をお願いさせて戴いた。
(株)東芝出身、OS設計開発、メディアソリューション事業などを経て、エンベデッドソリューション技術責任者、同事業責任者を歴任。
JASAと連携するキーパーソンが「移動するIoT」を語る! JASAの産業用ドローンへの取り組みを組込みシステムの観点から語る
ドローンワーキングでは、産業用ドローン市場の立ち上げ、組み込みオープンソースの普及拡大に努めている。JASAの強みを活かした高信頼性プラットフォームを実現し、我が国の将来の産業となるドローン「移動するIoT」に応える。
JASAが連携するドローンの機体開発、MaaS、自動運転、移動体無線、IoT、それぞれの分野のスペシャリストがドローンを含む移動するIoTの未来を語る。
小林 康博
ドローンWG 主査 / 株式会社金沢エンジニアリングシステムズ 開発部 主幹技師
プロフィール
組み込みソフトウェアと出会い、ECU、ATM(現金自動預け払い機)、デジタル家電など多岐に渡る組込みソフトウェアを活用した開発に従事。北陸で「組み込みエンジニアフォーラム」を立ち上げ、北陸の金沢に活動拠点を置きながら、組込みシステム技術協会(JASA)IoT技術高度化委員会 ドローンワーキンググループ長として、組み込みエンジニアからみた「移動するIoT」のあるべき姿を具現化している。
竹岡 尚三
株式会社アックス 代表取締役社長
プロフィール
1977年"○×ゲーム"をプレイする人工知能(AI)を開発。1980年代、UNIXの仮名漢字変換システムWnnや国産X Window端末などの設計製作に携わる。1990年代初頭1024PE規模の超並列計算機のLSIハードウェア、ソフトウェアの設計開発に携わる。(株)アックスはリアルタイムOS、組み込みLinux、組込み仮想化ハイパバイザ、組込みAIなどをメーカなどに供給している。現在は、AI開発、スーパコンピュータ用OS開発、GPU応用開発などに携わっている。
小林 佳和
MCPCワイヤレスシステム活用委員会委員長
NEC ビジネスクリエーション本部 技術主幹(兼務:NEC スマートネットワーク事業部)
山形大学、客員教授 山形県デジタルコンテンツ協会ワイヤレスシステム委員会委員長
プロフィール
NECにてボタン電話、ISDN,ルータ、CTI,統合配線、IP電話システム、業界初のMS-Office連携テレフォニーシステムなどを開発。2003年には、音声二重通話とデータ通信の同時併用が可能なQoS対応無線LANアクセスポイントを製品化。
2018年総務省外経産省の郭団体MCPCから、MCPCアワードモバイルパブリック賞他数々の受賞経験あり。
著書は「LAN工事実戦テクニック」「高速LAN構築実戦テクニック」「電話屋が書いたIPの本」など多数。
久保 大輔
JAXA(宇宙航空研究開発機構)
プロフィール
垂直離着陸(VTOL)技術の研究開発におけるスケール模型の飛行実験のため無人航空機研究に従事して以来、無人航空機を専門とする。75mmのMicroサイズの飛行体開発から、三重冗長飛行制御装置の開発、スパン数十メートルの成層圏滞空型無人航空機の概念設計等、無人航空機に関連する幅広い研究テーマに従事。2017-2018年に客員研究員としてNASA Ames Research CenterにおいてUTM研究に従事。2008年東京大学大学院工学系研究科修了、博士(工学)。FAA Student Pilot(単発固定翼機)。
赤坂 剛史
金沢工業大学 工学部航空システム工学科 講師
プロフィール
1999年から川田工業(株)にて、ヘリコプタの低騒音化研究や大型無人ヘリコプタの自律飛行研究、小型無人飛行体の研究開発から量産開発までの設計・製作・ファームウェア開発・評価試験など全般的に従事。
2011年から金沢工業大学にて、ドローンや高速ヘリコプタ、空飛ぶクルマ、パラシュート、空中風力発電などの研究に従事。公的機関や民間企業との共同研究多数。
博士(工学)
専門:飛行力学、飛行制御、回転翼、特殊航空機
日本航空宇宙学会会員、日本ヘリコプタ協会幹事
今村 博宣
ドローンワークス株式会社 代表取締役
プロフィール
「安全な産業用ドローンの普及」を目指し、2015/9にドローンワークス(株)を設立。同時にオープンソースでのドローン関係の開発を始める団体「JCoJA(Drone Community JAPAN Association)」を設立し、フライトコントローラなどを開発中。IoTビジセス共創ラボ/ドローンWG等で安全な産業用ドローンの標準化とビジネス普及に務めている。