人工知能は人間と戦うか?
囲碁でコンピュータが世界トッププロ棋士に勝ったり、コンピュータが創作に関与した小説が文学賞の一次審査を通ったり、最近の人工知能の発展は目覚しいものがある。人工知能の発展によって人間の生活がさらにいいものになるという楽観的な立場もあるが、人間の存在が脅かされる危険があるという悲観的な立場もある。これから人間が発展しつつある人工知能とどう付き合っていくべきかを考える。
松原 仁公立はこだて未来大学 副理事長
プロフィール 1986年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了(工学博士)。同年通産省工技院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所。2000年公立はこだて未来大学教授。2016年同副理事長。人工知能、ゲーム情報学、観光情報学などに興味をもつ。著書に「コンピュータ将棋の進歩」、「鉄腕アトムは実現できるか」、「先を読む頭脳」など。人工知能学会会長、情報処理学会理事、観光情報学会理事。