基礎から学ぶハードウェア開発のノイズと対策
機器開発においてノイズは深刻な問題である。ノイズ対策部品の追加、設計変更によるコストUP、開発遅延を引き起こし、更には誤動作による製品の信頼性喪失につながる。組込みシステムでノイズによる影響を受けて誤動作するのは主にマイコンだが、その多くがマイコンの扱い方や周辺回路や基板パターンによる。実際にあったノイズとその対策の実例を通じて、どう対処すべきかを考える。
上野 淳株式会社J-mind 代表取締役
プロフィール 長年、大手半導体企業にて、機器組込みのマイコンマーケティングおよび営業技術業務を通じて、炊飯器や電子レンジ等の家電製品を中心としたマイコンの製品化に従事。機器メーカーの意見を反映したマイコンを製品化することから、マイコン周辺の回路やシステムについて深い理解を得た。その上で、マイコンのノイズ対策やマイコンを使用した機器のノイズ対策の指導、支援によって多くの機器開発に貢献している。