TS-4
7月6日(金)10:00-11:30
ルーム9
組込みシステムにおける密結合マルチコアプロセッサ使用における課題
近年組込みシステムにおいても,性能向上および省エネルギーの観点から,マルチコアプロセッサの採用が増加している。しかしながら,組込みシステムにおいては必ずしも利用技術が確立されているとは言えない。たとえばコア間の相互排他において,組込みシステムで主に使用されるがスピンロックにはリアルタイム性が保証されないなどの課題がある。そこで,このセミナー組込みシステムにおけるマルチコアプロセッサ使用時の各種課題と,それらを解決するための提案方式に関する講演を行う。
南角 茂樹
大阪電気通信大学 大学院 コンピュータサイエンス専攻 教授、 博士(工学)
プロフィール
1982年から三菱電機(株)にて,組み込みシステムの開発,研究に従事するとともに,同グループ全体の組み込みシステム教育全般にも寄与,退職後も現在にいたるまで,同社社内教育における組み込みシステムに関する講義を継続中。2006年より大阪電気通信大学大学院コンピュータサイエンス専攻にて組み込みシステム,組み込みリアルタイムOS ,並行並列処理の排他制御の研究,教育に従事。組み込みシステムに関する研究により,博士(工学)の学位を九州大学大学院システム情報科学府において修得。