ET 2018 & IoT Technology 2018
カンファレンスプログラム
MM 組込みマルチコアサミット
MM-1
11月15日(木)13:20-16:55
アネックスホール[F202]

13:20-13:25 組込みマルチコアコンソーシアムについて

組込みマルチコアコンソーシアムについて、概要および活動状況について紹介する。

枝廣 正人

名古屋大学大学院情報学研究科情報システム学専攻 教授 組込みマルチコアコンソーシアム 会長

プロフィール

1985年NEC入社、EDA研究に従事。情報処理学会坂井記念特別賞、電子情報通信学会業績賞、関東地方発明表彰発明奨励賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰などを受賞。1999年プリンストン大学Ph.D. 1993年より組込みマルチコア研究に従事。2009年携帯電話向け低消費電力化に関し地球環境大賞経済産業大臣賞を受賞。2011年より現職。マルチ・メニーコア向けモデルベース開発について研究。2014年組込みマルチコアコンソーシアムを設立。

13:25-13:45 「マルチコア技術導入ガイド」の紹介

マルチコア適用委員会(通称 EMC WG3)を発足し、まもなく2年が経過する。今年度の成果物である「マルチコア技術導入ガイド」の紹介を中心に、委員会活動から見えてきた市場が期待するツールおよびツールチェーンの要件、年内に立ち上げたい技術者に向けた情報発信、など、委員会の活動状況ついて、報告する。

岩井 陽二

ガイオ・テクノロジー株式会社 技術開発本部 取締役

プロフィール

ソフトウェア技術者から技術営業に転向。車載関連の製造メーカーをはじめとし、国内外のソフトウェア開発のキーパーソンと交流を持つ。2000年よりツール企画および推進を兼任。2004年より事業推進担当執行役員として事業全般に関わる。近年は取締役としてエンジニアリングサービス部門を分掌するが、仮想検証やモデルベース開発、安全コンセプト記法研究など、業界活動は多岐にわたる。

13:45-14:15 自動車機能安全でのマルチコア適用

マイコンのマルチコア化の流れは、自動車電子システムに多くの安全機能追加の可能性を提供している。この新しい技術がもたらす機会と課題に取り組むためには、既存の安全基準と今後の安全基準をこれらのシステムに適用する必要がある。本講演では、マルチコアテクノロジを用いた機能安全開発がどのように実現できるかについて、EMC WG3(マルチコア適用委員会)での取り組みを紹介する。

稲垣 浩之

アイシン精機株式会社 ソフトウェア技術部 主担当

プロフィール

1993年アイシン精機(株)入社。以来、車載制御用コンピュータ等の開発に従事。現在、アイシン精機(株)ソフトウェア技術部にて、車載制御システムのセーフティ&セキュリティ企画・開発に従事。当社内の機能安全ISO26262技術推進も担当。JASPAR機能安全WGではシステムセーフティチームリーダを務めている。

14:15-14:45 産業用途のマルチコア解析と最適化ツールのためのSHIM2.0適用と重要性

As the latest version of hardware description standard for software design, SHIM 2.0 includes enhanced capabilities for improved performance estimation accuracy which allows modeling state-of-the art processors including heterogeneous functional units, pipelining effects, etc. The SHIM 2.0 also supports more accurate modeling of power consumption, allowing the use of different voltages and frequencies associated with individual processor or clusters. This presentation addresses real life applications and thus importance of having such a hardware description standard in industrial-strength multicore analysis and optimizing tooling like SLX.

Weihua Sheng

Silexica Japan 株式会社 代表取締役

プロフィール

Mr. Sheng has spearheaded the technology development on multicore programming tools at RWTH Aachen University from 2007 to 2013, which later turned into the foundation of Silexica. His early career roots are in the electronic design automation industry. He has a proven record of successful consultation and collaboration with top tier technology companies on multicore design tools. Mr. Sheng is a co-founder of Silexica Software Solutions GmbH in Germany. He served as CTO during 2014-2016. Since 2017, as VP and GM of APAC, he is responsible for all aspects of Silexica sales and operations across the APAC region and acts as representative director of Silexica Japan KK since September 2018.

14:45-15:15 車載制御分野におけるメニーコア技術の現在と展望

自動運転システムをはじめとする車の高機能化を背景に、それを支える車載制御マイコンの必要演算能力は大幅に増大しており、マルチコア化が加速している。
本講演では、車載制御マルチコアの使用想定である実行性能向上と、複数の制御系システムの機能統合を両立するためのハードウェアとしての工夫や、開発環境の取り組みについて、車載制御マイコンの今後の展望を交えて紹介する。

高田 究

ルネサス エレクトロニクス株式会社 インダストリアルソリューション事業本部 共通技術開発第一統括部 システムIP技術開発部 主任技師

プロフィール

1997年日立超LSIエンジニアリング(株)入社。以来、マイコン、SOC開発に従事。2013年より(株)ルネサスエレクトロニクスにて、車載分野向け制御マイコンRH850のCPU開発に従事。現在は車載制御マイコンにおける仮想化技術導入に注力。

15:15-15:45 自動運転, Connected/IoT 時代に求められるLSIの特性

自動運転をはじめとする、組込みシステムの高度化・知能化により、LSIが担うべき機能・性能は従来の延長線上にない変革が必要である。
ここでは、自動運転を例に、この変革の必要性・背景およびその方向性、更にはその実現手段について例を挙げながら説明する。

杉本 英樹

株式会社エヌエスアイテクス CTO

プロフィール

1989年NEC入社。以来20年以上に渡り、CPUアーキテクトとして ISA, マイクロアーキテクチャ, RTL, 回路・レイアウト設計等を幅広く経験。2014年より、㈱デンソーへ移り、以降LSIユーザ視点でのLSIのあるべき姿の探求と、組込コンピュータとして技術・事業が成立するための条件達成に向けて活動している。

15:55-16:55 パネルディスカッション
開発現場に訊く! クルマとFAの最新マルチコアソフト設計
制御系 vs. アプリ vs. AI、協調と分散のさじ加減

車載機器やFA機器では、複数コアや複数プロセッサの上で、性格の異なるさまざまなソフトウェアを並列実行する。リアルタイム制約のある制御系、セキュアな通信系、肥大化するデータ処理/UI系、そして未知のAI系。それぞれのタスクを適切に分割・実装するため、開発現場にはいかなる配慮と知見が必要になるのか? 本パネルでは、マルチコア利用の第一線で活躍する技術者が、最近の事例を交えながら、車載・FA分野の最適設計について語る。

【司会】中山 俊一

EJoint(イージョイント)代表 / テクニカル・ライター

プロフィール

電子システム設計や半導体設計、組込みソフトウェア開発についての技術記事の執筆、およびWebコンテンツの企画・制作などに従事。過去には、技術系出版社にて電子分野の取材記者、雑誌編集者、Web管理者、セミナ/イベントの企画・運営、マネージメントを経験。2013年6月に独立してフリーランスのライターに。

【パネラー】中村 稔

三菱電機(株) 名古屋製作所 開発部長

プロフィール

1995年三菱電機(株)入社
同社先端技術総合研究所、情報技術総合研究所を経て2018年より現職。各種組込みシステムのH/W、S/W開発に従事。情報処理学会会員、ACM会員。博士(工学)。

【パネラー】酒井 将

株式会社レグラス 取締役 事業企画室長

プロフィール

大学卒業後、株式会社ニコンに入社しデジタル一眼レフカメラの開発に従事。2002年レグラスに入社。携帯電話、スマートフォン、監視カメラ等のLSI、FPGA及びシステム開発、アルゴリズム開発等を行う。
現在はAI(Deep learning)を搭載したインテリジェントカメラソリューション全般を担当する。

【パネラー】竹内 成樹

ガイオ・テクノロジー株式会社 技術開発本部 本部長代理

プロフィール

20年以上、車載も含め開発・設計を通し、自身のプロジェクトにおいて、独自ツールの導入、設計手法の導入、組込みマルチコア搭載製品化を行った後、5年前にガイオ・テクノロジーに入社し現在に至る。 現在取り組んでいる業務は、ツール(Safilia/SecuLia)開発のとりまとめ。
また、各クライアント様で、プロジェクトの立ち上げから運用まで一連のマネジメント(マルチメニコア系、モデルベース関係)を行い、得られた知見をツール事業へフィードバックを行っている。

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