自動車や家電などのあらゆる製品がインターネットに接続し、製品同士が相互に接続するIoT時代の到来により利便性が高まることが期待される一方、想定外のつながりにより、IoT製品の安全性・セキュリティを脅かすリスクの発生が懸念されます。このような背景を踏まえ、IPAでは、「つながる世界の開発指針」を昨年、策定し公開しました。本講演では、IoTの安全安心を取り巻く状況と高信頼化に向けた取組みについて紹介します。
高田 広章
国立大学法人名古屋大学 未来社会創造機構 教授
名古屋大学未来社会創造機構教授。同大学大学院情報学研究科教授・附属組込みシステム研究センター長を兼務。1988年東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻修士課程修了。同大学助手、豊橋技術科学大学助教授等を経て、2003年より名古屋大学教授。リアルタイムOS、リアルタイム性保証技術、車載組込みシステム/ネットワーク技術、組込みシステムのディペンダビリティ、ダイナミックマップ等の研究に従事。オープンソースのリアルタイムOS等を開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。名古屋大学発ベンチャ企業APTJ(株)を設立し、その代表取締役会長・CTOを務める。博士(理学)。