In-vehicle virtualization environment and safety mechanism
車載情報機器に仮想化技術を適用する場合、限られたハードウェア資源を効率よく利用して必要な機能や性能を満たすために、PCやサーバ向けの仮想化とは異なるシステム構築方法が必要となる。本公演では、これらの車載情報機器に特有の仮想化システムの構築方法を、近年要求の強まっている安全性についての観点を交えて、ルネサスの車載向けSoCである R-Car H3/M3と、Green Hills Softwareの機能安全認証済みのINTEGRITY(R) Multivisor(TM)を用いて構成した例を中心に説明する。
小島 良介
Green Hills Software アドバンスドプロダクト部 ソフトウェアエンジニア
プロフィール
鈴鹿工業高等専門学校電子情報工学科専攻。卒業後、印刷系自動化システムの設計及び実装にシステムエンジニアとして従事。その後アメリカ合衆国に移り、アプリケーションデザインを中心に開発及びビジネスデベロップメント、チームリーディングに注力。 2018年 Green Hills Software にEmbedded Software Consultantとして入社し、世界中に渡るカスタマーに対して技術サポートを行う。 特に日本及びアジア向け市場においては、顧客及びキーパートナーであるルネサスエレクトロニクスと密接に関わっている。
大林 雄次
ルネサスエレクトロニクス株式会社 オートモーティブソリューション事業本部 テクニカルカスタマーエンゲージメント統括部 主任技師
プロフィール
電気通信大学を卒業後、1995年4月に(株)日立製作所(当時)に入社。
半導体事業部に所属し、カーナビ等の車載情報機器向けシステム開発に携わる。
同社の半導体事業の再編に伴い、2003年4月より(株)ルネサステクノロジ、2010年4月より現在のルネサスエレクトロニクス(株)となり、2013年より、車載情報機器向けSoC 「R-Car」とINTEGRITYR / INTEGRITYR Multivisorを用いたシステム開発に従事。
車載ソフトウェア開発と兼務の形で2019年7月より現職。