サン電子株式会社(ブース:B-21) データのオンライン化を低コストで実現
サン電子(愛知県江南市、山口正則社長)は、データのオンライン化を低コストで実現できる業務用端末向け稼働ログ集計サービス「ΦfaiCube(ファイキューブ」を出展する。
工作機械、パン焼き器、薬剤冷蔵庫、点滴投与器など多様な業務用端末は、その稼働記録がネット上にリアルタイムで集計されていないケースが多い。オンライン化のコストとリターンが合わないためである。
工作機械とパン焼き器は、観測したいセンサーやイベントの数や種類、集計内容が違うため、それぞれに必要な設定画面やデータベース、通信を端末側とともに開発する必要があり、外部委託すると、数千万円以上の高コストがかかる。
ファイキューブはHP上で信号タイプと名前を定義すると、内部で「Setupツリー」と呼ぶメタデータを生成し、それ を元に設定画面、DB、電文が自動生成するので、サーバー側100%と端末側90%の設計作業が不要。
端末側残り10%は、ファイキューブが提供するCソースコードライブラリのドライバー作成と、発生箇所での信号記録サブルーチン呼び出しである。
Cソースライブラリを端末に組み込んで、ボタン操作や温度センサーなどのデータをオンラインで見える化を行う。開発費も基本料も不要で、超軽量データでの従量月課金のため、1台から数万台まで使える。
従来のサービスは端末台数による課金が多かったが、稼働に基づく支払いになるため、確実に償却できる。
また、発生するデータ量が非常に少ないので、実質原価もかなり安くなる。
機能面では、既存機能に影響を与えず秒単位の時間精度で正確にイベントを記録する。セキュリティは、一方的に記録イベントを外部通知するだけであり、外から装置をコントロールする機能は一切ない。
開発を手がけるネットデバイスプロジェクトの近藤誠リーダーは「ファイキューブは、ネットにつながっていない業務端末で、リアルタイムの情報を欲するメーカーの製品開発技術者に、トラブル発生時のデータを共有し、すぐに出せるサービスとして、全業種に提案したい」と話している。
(電波新聞 2015年11月4日掲載記事より転載)
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