株式会社OTSL(ブース:D-12) 要求管理効率化支援や割り込み干渉解析など各種開発ツールなど紹介
OTSLは車載ソフトウエアの受託開発や開発ツールを主力に、近距離無線システムの企画・受託開発、組込みOSのシステム・ドライバー開発、機能安全に関するサービスなど、幅広いソリューションを提供している。
今回のET2015は、同社が総代理店として扱う「PikeOS」を開発したSYSGO社(ドイツ・マインツ)と共同出展する。PikeOSのほか、各種開発ツールなどを展示。同社子会社のユーリカが展開するOSS(オープン・ソース・ソフトウエア)に関わるソリューションビジネスなども紹介する。
要求管理効率化ツール「MOYAI2・0」は、企業内外で交換する要求仕様の管理を支援する。様々なファイル形式で作成された設計ドキュメントの要求情報を読み込み、トレーサビリティ情報を自動的に構築。トレーサビリティ情報を可視化するとともに、ALM(アプリケーション・ライフサイクル・マネジメント)に格納するためXMLファイルに変換する。
従来、ソフトウエア開発や機能安全対応の現場では、異なる環境やファイル形式で作成された文書を手作業で変換していた。
同製品を使うことで、設計にかかる作業負担を軽減し、工数削減に貢献する。同製品は来年1月の発売を予定している。
割り込み干渉解析ツール「ソフト信頼(のぶより)くん」は、組込みソフトの割り込みに起因するデータ競合を排除するため、静的コードを解析するツール。解析を大幅に自動化し、高信頼性を実現する。
データ競合となり得る変数を漏れなく洗い出し、競合がないかを形式SPINツールも利用、自動判定して解析する。同製品はアイシン精機と豊田中央研究所の共同研究成果に基づき、アイシン精機からOTSLが技術供与を受けて製品化するもの。自動車分野以外にも活用でき、産業機器や医療機器などへの展開を見込んでいる。来年4月に発売の予定。
SYSGO社が開発した組込み向けハイパーバイザーのPikeOSは、リソースのパーティショニング機能、パーティションごとの実行スケジューリング機能を提供し、同一ハードウエア上で異なるソフトウエア実行を可能にする。展示会では、デモを交えて紹介する。
(電波新聞 2015年11月16日掲載記事より転載)
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